科目名 | |||
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経済政策 | |||
担当教員名 | |||
金子 光 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 秋期週末スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部「経済政策」として開講 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 62420 |
政府は多くの経済政策を遂行し、経済成長と国民生活の安定、効率性の追求と公平性の確保などを目標としている。特に、予算編成や税制改正は、資源配分や所得再分配など国民生活に大きな影響を及ぼし、経済成長とも密接な関わりを持つことから重要である。
本講義では、経済政策の中から、財政政策や税制改革を題材として、日本経済が抱える長期的課題について複数の観点から検討し、国家のグランドデザインの構築に向けた今後の方向性について考察する。
第1回講義内容
経済政策の対立軸(1)
アダム・スミスとケインズ
第2回講義内容
経済政策の対立軸(2)
グレン・ハバードとジョセフ・スティグリッツ、経済政策の対立軸の日米比較
第3回講義内容
経済政策と政府の役割(1)
「市場の失敗」、「政府の失敗」
第4回講義内容
経済政策と政府の役割(2)
ブキャナン=ワグナー「公共選択論」
第5回講義内容
経済政策と政府の役割(3)
「政府の失敗」の制御、行政改革と財政改革
第6回講義内容
財政政策と政策評価(1)
一般会計予算、特別会計予算
第7回講義内容
財政政策と政策評価(2)
日本財政の本質的課題、財政健全化の合意形成
第8回講義内容
財政政策と政策評価(3)
エビデンスに基づく政策立案(Evidence-Based Policy Making:EBPM)
第9回講義内容
税制改革における合意形成(1)
租税3原則「公平・中立・簡素」、税制改革のトレードオフ
第10回講義内容
税制改革における合意形成(2)
ラムゼイルール、消費税増税後の課題
第11回講義内容
経済政策の将来
国家のグランドデザインの構築、「全体最適の解」の追求
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
経済政策を形成する能力について、講義中に実施する課題やレポートなどを基に総合的に評価する。
プリントを適宜配布する
特になし。ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学の理論については、初学者も理解できるように解説する。
講義形式を中心にして、ディスカッションなどグループワークも実施する予定である。