科目名 | |||
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公共経済学 | |||
担当教員名 | |||
金子 憲/金子 光 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部「公共経済学」として開講 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 62424 |
公共経済学は、国や地方公共団体などの公共部門が行う活動を、ミクロ経済学・マクロ経済学及び財政学の理論的枠組みを用いて分析する学問である。
この講義では、ミクロ経済学・マクロ経済学および財政学の理論を概説した上で、現在の日本が直面している様々な政策課題に焦点をあてながら、国や地方公共団体などの公共部門が果たす役割を、理論面・制度面・政策面から分析を行う。これらの学習を通して、公共経済学に関する理解を深めるとともに、政策論に必要な分析手法を重点的に修得することによって、今後の日本の政治・経済・財政全般に関する幅広い視野と政策形成に資する能力を身に付けることを目標とする。
第1回講義内容
「市場の失敗」と政府の役割(1)公共財、サミュエルソン・ルール
第2回講義内容
「市場の失敗」と政府の役割(2)外部性、ピグー税、コースの定理
第3回講義内容
「市場の失敗」と政府の役割(3)公共部門による所得再分配政策
第4回講義内容
消費者理論(1)無差別曲線と効用最大化
第5回講義内容
消費者理論(2)予算制約下での効用最大化
第6回講義内容
市場理論(1)市場均衡の数学的分析、余剰分析と政策効果
第7回講義内容
市場理論(2)課税のミクロ経済分析(従量税・従価税)
第8回講義内容
公共選択論(1)「市場の失敗」と「政府の失敗」
第9回講義内容
公共選択論(2)ブキャナン&ワグナー『赤字の民主主義-ケインズが遺したもの』
第10回講義内容
情報の経済学(1)「情報の非対称性」による市場の失敗
第11回講義内容
情報の経済学(2)アカロフ「レモンの原理」、スペンス「シグナリング理論」
第12回講義内容
総括・試験
その他の学習内容
・小テスト
・問題演習を通して講義内容の理解を深める。
最終日に実施する試験の結果によって評価する。
プリントを適宜配布する
特になし。ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学の理論については、初学者も理解できるように解説する。
講義時に、ディスカッションを行うこともある。