慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
政治思想論
担当教員名
長野 晃
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス 三田 共通開講学部 文学部「哲学特殊」として開講、経済学部「政治思想論」として開講
設置年度 2024 授業コード 72427

授業科目の内容

本講義では、古典古代から現代に至る政治思想の基礎を学びます。そもそも思想を深く理解するには、それを生み出した社会についての考察が欠かせません。思想家たちは、自分たちが生きる社会の中に何らかの問題を見出し、それを解決しようと苦闘してきました。そのようにして生み出された作品は、後世へと受け継がれて批判や再解釈の対象となります。こうして私たちが手にしている政治思想の古典が出来上がっているのです。とはいえ古典的なテクストを一人で読み解くのは困難な作業です。そこで講義では、主要な思想家たちがどのような課題と格闘しながら自らの思想を生み出していったかを詳しく説明することで、受講生一人一人が政治思想のテクストを自ら読めるようになるための手助けをしたいと思います。それを通じて、これまでとは別の新たな視点から政治について考察できるようになることが究極的な目標です。

第1回講義内容
イントロダクション

第2回講義内容
プラトン

第3回講義内容
アリストテレス

第4回講義内容
古代ローマの政治思想

第5回講義内容
マキァヴェッリ

第6回講義内容
ホッブズ

第7回講義内容
ロック

第8回講義内容
ルソー

第9回講義内容
19世紀の自由主義

第10回講義内容
現代のデモクラシー論

第11回講義内容
現代の正義論

第12回講義内容
総括&試験

その他の学習内容
  ・十分な予習・復習が必要です。詳細については「受講上の要望」を参照のこと。

成績評価方法

最終回で実施する試験により評価します。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

重要なテクストの抜粋を事前に配布します。予習として、文献やインターネット等を手掛かりにしつつ、その内容について考え、疑問点を明確にしておくこと。授業後は復習として、扱われたテクストを読み直し、自分で内容を解説できるようにすること。