科目名 | |||
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社会科・公民科教育法特論Ⅲ | |||
担当教員名 | |||
越田 年彦 | |||
科目設置 | 教職科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 82405 |
何を、どのようなものを使って、どのように、教え、そしてどう評価するか。授業とはこのように内容、方法、教材、評価から構成されるが、少なくとも社会科・公民科の授業を創ることにおいては、指導内容(コンテンツ)が一番重要であると考える。この立場に立脚して、本授業は、社会科、公民科の各教育・学習(例:政治教育、歴史教育、経済教育等)での指導内容の本質的なポイントや、指導内容を下支えする目標(ねらい)を明らかにしたい。それは、社会科・公民科教育における学説上の論点や争点の理解を深める営みでもある。
こうした点への理解を深めたうえで、社会科・公民科教育において有効な種々の教材やアクティビティを取り上げ、それが指導内容やねらいとどのように連接するかも考察する。
さらに、指導と評価の一体化にもとづく学習指導案が作成できるように、そのノウハウや留意点についての理解を図る。
本科目は、“教育法”という名称ではあるものの、単に上手な授業づくりに止まるのではなく、社会科・公民科教育の在り方の理解を通じて、各人の社会観、世界観の醸成にまで深めていきたい。
公立高校・国立大学附属高校等の教員として、社会科・公民科の各科目を長年にわたり教えており、その実務経験を踏まえて社会科・公民科教育法特論Ⅲを担当する。
第1回講義内容
社会科・公民科教育の目標 ~日本国憲法、教育基本法、初期社会科
第2回講義内容
社会科・公民科教育における学習評価と学習指導案 ~指導と評価の一体化にもとづいて
第3回講義内容
歴史教育の目標と意義 ~歴史の存在論、認識論に触れつつ
第4回講義内容
地理教育のねらいと課題 ~地理的な見方考え方とは何か
第5回講義内容
歴史地理教育と防災教育 ~関東大震災等を事例に
第6回講義内容
政治教育・主権者教育の意義と課題 ~政治的関心の喚起を求めて
第7回講義内容
経済教育における課題と争点 ~economical かeconomic か
第8回講義内容
キャリア教育と公民科 ~キャリア・アンカー、生きがいに着目して
第9回講義内容
社会科・公民科におけるアクティブラーニング ~発表学習、ディベート・討論、シミュレーション教材等
第10回講義内容
社会科・公民科における現地実習 ~歴史学習、地理巡検、平和教育の観点から
第11回講義内容
模擬授業と講評
第12回講義内容
三田キャンパスの歴史散策(バーチャル版)
その他の学習内容
・課題・レポート
・模擬授業を一度実践していただきます(社会科・公民科の領域であれば、どの単元・学習事項でも構いません)。
授業への主体的な関わり状況を重視します(平常点)。
『高等学校学習指導要領解説 公民編』/文部科学省 東京書籍 2019
『中学校学習指導要領解説 社会編』/文部科学省 東洋館出版 2018
日本公民教育学会編『公民教育事典』第一学習社 2009年
日本公民教育学会編『新版 テキストブック公民教育』第一学習社 2019年
二谷貞夫他編集『中等社会科ハンドブック』学文社 2013年
東京都高等学校公民科「倫理」「現代社会」研究会編著『「公共の扉」をひらく授業事例集』清水書院 2018年
越田年彦著『職業人生 はじめの一歩』清水書院 2020年
学生の方々とのコミュニケーションを大切にして授業を進める所存です。
『学習指導要領解説』はネットでアクセスが可能です。
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