科目名 | |||
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社会科・地理歴史科教育法特論Ⅲ | |||
担当教員名 | |||
中間 和洋 | |||
科目設置 | 教職科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 82404 |
これから皆さんが社会科・地理歴史科の教育実習を行っていく上で、必要な教科指導に関する知識や実践的な技能を身につけていくことが本講座の狙いです。「社会科・公民科教育法特論Ⅲ」と同様、①教材研究の方法、②学習指導案(授業案)の作成、そして、それに基づく③模擬授業の実践、④意見交換と相互評価などを行いたいと考えています。
①教材研究の内容としては、この講座では地理歴史分野を扱っていくということから、2022年度から移行し始めた、新学習指導要領に則り、中学社会科の「地理的分野」および「歴史的分野」、また、高校地理歴史科の新必修科目である「歴史総合」・「地理総合」、選択科目である「世界史探究」・「日本史探究」・「地理探究」の内容と特徴について、説明していきたいと思います。
また、学習指導案に関しては、中学社会科分野と高校地理歴史科分野をそれぞれ担当科目を設定して、記載方法などを説明すると共に、皆さんにも、実際に作成してもらい、作成した学習指導案をもとに、可能な範囲で受講者には、中高各1回程度、担当者を決め、③模擬授業を実践し、④意見交換と相互評価を行ってもらいます。また、課題レポートとしては、自ら企画する社会科校外学習の企画書をレポートしてもらいます。
第1回講義内容
イントロダクションⅠ〔社会科・地理歴史科のカリキュラムについて〕
第2回講義内容
イントロダクションⅡ〔社会科・地理歴史科の教材研究〕
第3回講義内容
中学校社会科・学習指導案の作成について
第4回講義内容
中学校社会「地理的分野」の教材研究
第5回講義内容
中学校社会「歴史的分野」の教材研究・模擬授業の実践
第6回講義内容
高等学校地理歴史科・学習指導案の作成について
第7回講義内容
高等学校「歴史総合」について・模擬授業の実践
第8回講義内容
高等学校「地理総合」について・模擬授業の実践
第9回講義内容
高等学校「世界史探究」の教材研究・模擬授業の実践
第10回講義内容
高等学校「日本史探求」の教材研究・模擬授業の実践
第11回講義内容
高等学校「地理探求」の教材研究・模擬授業の実践
第12回講義内容
課題レポート
大学キャンパス内のフィールドワーク(場合によって画像等での案内)・福澤諭吉記念慶應義塾史展示館など
その他の学習内容
・課題・レポート
各回の小レポート〔リアクションペーパー〕、学習指導案の作成〔中学社会科・高校地理歴史科〕、最終レポートである社会科校外学習の実施案作成を総合する。
それぞれ期限を守り提出すること。
プリントを適宜配布する
・1-1718 文部科学省教育課程課編『中学校学習指導要領解説 社会編』(株式会社東洋館出版社、平成30年)
・1-1815 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』(株式会社東洋館出版社、平成31年)
各自購入またはPDFをダウンロードすること。
・文部科学省検定済教科書の中学校社会科または高等学校地理歴史科分野・科目・出版社は問いません。
ただし、模擬授業を実施する科目・分野の教科書を用意してください。新規購入する場合は、教科書販売専門店で購入してください。
東京では、「第一教科書」〔新宿区百人町1-22-20、中央線大久保駅南口徒歩1分、03-3363-2764〕で購入するとよいでしょう。
プリントを適宜配布する
新学習指導要領に合わせながら、教材研究、学習指導案、模擬授業の実践、意見交換と相互評価を通じて、自らの教育活動を高めていくことを目標にしていますので、毎回のコメントを宜しくお願いします。新学習指導要領は、2024年度で完成し、高校の探究科目は始まったばかりです。教育の現場も手探りで行いますので、そのような事情も踏まえながら、進めて行くことをご理解ください。また、模擬授業の実践にあたっては、講義の進捗状況を鑑みながら、受講生と相談して、進めさせてもらいます。どうぞよろしくお願いします。
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