科目名 | |||
---|---|---|---|
法学概論 | |||
担当教員名 | |||
頼松 瑞生 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 経済学部専門教育科目:法学概論 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 62439 |
本講義では、まず、法とは何かという問題を扱います。法は社会において守られるべきルールですが、どのような特徴を持ったルールであるのかを学ぶことによって、法に対する理解を深めることできます。そのために、本講義では、特に、法以外のルールと比較することによって、法の特徴を明らかにしていくこととします。さらに、法には、様々な分野の法があるのですが、どのような分野の法があるのかということも学ぶこととします。もっとも、すべての分野の法を詳細に学ぶことは、時間的にみても余裕がありませんので、本講義では、特に憲法と民法という最も基本的とされる法を取り上げ、それぞれ、具体的に学ぶこととします。このうち、憲法に関しては、その基本原理に沿って学ぶことを通じて、内容を理解できるように説明します。日本国憲法の基本原理といえば、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義の三原理が挙げられますが、本講義では、特に人権保障という観点から憲法を理解できるように学びます。具体的には、人権の概念や、人権保障の理念から導き出される国民主権、権力分立、法の支配といった憲法の基本原理を扱うこととします。次に、民法に関しては、権利能力平等の原則や私的自治の原則といった民法の基本原理を中心に学んでいきます。扱う内容は、特に、財産法の内容を主として、物権や債権に関わる事項を取り上げる予定です。さらには、具体的な法の内容を学ぶことを通じて、法律に特有の表現や、法律の読み方などに関しても、理解を深めていくことを目指します。
第1回講義内容
法とは何かということを取り上げ、法と他の社会規範との相違点について学ぶ。
第2回講義内容
法の規範性に関する問題と法の分類について学ぶ。
第3回講義内容
憲法の基本原理である人権保障について学ぶ。
第4回講義内容
憲法の基本原理である国民主権について学ぶ。
第5回講義内容
憲法の基本原理である権力分立と、統治機構における議院内閣制について学ぶ。
第6回講義内容
権力分立との関連において司法の独立について学ぶ。
第7回講義内容
権利分立との関連において違憲審査制について学ぶ。
第8回講義内容
憲法の基本原理である法の支配について学ぶ。
第9回講義内容
民法の基本原理である権利能力平等の原則と行為能力の概念について学ぶ。
第10回講義内容
親権制度と成年後見制度について学ぶ。
第11回講義内容
民法の基本原理である所有権絶対の原則と物権の概念について学ぶ。
第12回講義内容
民法の基本原理である私的自治の原則について学ぶ。
その他の学習内容
・課題・レポート
成績評価はレポートによって行います。
特にテキストを指定しません。
特に参考文献の指定はありません。
特に予習の必要はありませんが、復習は必ず行ってください。復習としては、ノートをもとにして、その日に学んだ内容を整理して、理解できるようにしておくことが必要です(約60分~90分程度)。