科目名 | |||
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日本史特殊 | |||
担当教員名 | |||
篠根 拓人 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 経済学部専門教育科目:経済史 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 62412 |
本講義では、近世から近現代にかけての経済史を議論する。近代アジア経済史では、「西欧の衝撃」によってアジアの社会経済が再編されるとともに、アジア域内で自立的な経済構造が形成された点が指摘されている。研究の進展にともない、アジアにおける西欧列強進出の影響は相対化され、近代アジアが一方的に西欧に従属したとみなす歴史観が再検討されてきた。この点を踏まえ、本講義では主に中国・日本・西欧の経済関係を歴史的視点から捉え直したい。特に、西欧列強の世界進出、中国や日本の社会経済が世界経済の変化に対応した過程を検討する。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
世界システム論と世界経済
第3回講義内容
大航海時代とアジア
第4回講義内容
産業革命と帝国主義
第5回講義内容
近世中国の経済社会
第6回講義内容
近世日本の経済社会
第7回講義内容
近代アジア間貿易の展開(1)
第8回講義内容
近代アジア間貿易の展開(2)
第9回講義内容
近代中国経済とアジア
第10回講義内容
帝国日本・近現代中国の経済構造
第11回講義内容
戦後世界経済とグローバル化
第12回講義内容
試験
その他の学習内容
・課題・レポート
筆記試験80%(最終回に実施),レポート20%。
グローバル経済史入門(岩波新書)/杉山伸也 岩波書店 2014年
プリントを適宜配布する
その他、必要に応じて参考文献を紹介する。
東アジア経済史/堀和生,木越義則 日本評論社 2020年
世界システム論講義(ちくま学芸文庫)/川北稔 筑摩書房 2016年
講義は配布資料を中心に進める。丁寧な説明を心がけるが、比較的幅広い時代と地域を扱うので、時代区分や地理についてある程度の知識やイメージがあることが望ましい。必要に応じてテキストや年表・地図などを参照し、それぞれの回の講義内容が、歴史の流れの中でどの部分にあたるかを意識しつつ受講してほしい。受講する際は事前にテキスト(『グローバル経済史入門』)を一読しておくことを推奨する。