科目名 | |||
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日本政治論<リアルタイムオンライン> | |||
担当教員名 | |||
姜 兌ゆん/松浦 淳介 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部専門教育科目:日本政治論<リアルタイムオンライン> |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 72440 |
この科目は「リアルタイムオンライン配信型面接授業(スクーリング)」として開講します。受講に際しては、Zoom、Box等のオンラインサービスの利用が必須ですので、基本的な操作・利用方法を各自で確認したうえで履修申告を行ってください。
本講義は,歴史的な観点と政治学的な知見とに立脚し,日本政治の展開過程やその特質を考察することを通じて,日本政治に対する深い洞察力を得ることを目的とする.
日本政治は日本に暮らす人びとにとって,他国の政治と比べて身近なものであるため,誰もが「評論家」として持論を展開し得る対象といえる一方,社会に溢れる政治評論の中には,単なる印象論や根拠を伴わない規範論が少なからず散見される.
そこで,本授業においては,日本政治に関する一般的な「常識」を,政治学の基本的な考え方や知見に基づいて批判的に検討するとともに,現代の日本政治の特質を,近代という歴史的観点から考察する.
第1回講義内容
日本政治をみる視点について論じた上で,政治のあり方を大きく規定する政治制度について概観する.
第2回講義内容
日本の選挙制度の変遷を概観した上で,1990年代の選挙制度改革が日本の政党政治にどのような変化をもたらしたのかを考察する.
第3回講義内容
大統領制と議院内閣制の特質を踏まえた上で,日本の執政制度の位置づけについて考察する.
第4回講義内容
日本における執政制度の特徴を踏まえた上で,日本の首相のリーダーシップについて考察する.
第5回講義内容
歴史的観点から,古代から現代に至るまでの西洋政体成立過程と,日本の受容過程について考察する.
第6回講義内容
自由主義と民主主義の対立と共存について,歴史的変遷を踏まえて考察する.
第7回講義内容
幕末の「四民共力」から日本国憲法発布に至るまでの過程をたどり,その政治思想史的意義について考察する.
第8回講義内容
政治権力の所在として天皇に注目し,政治史の中で天皇の位置づけの変遷について考察する.
第9回講義内容
政治権力の所在として人民に注目し,民衆の政治参加の歴史と現状について考察する.
第10回講義内容
派閥政治の起源と展開について,薩長派閥から自民党派閥に至る歴史と現状について考察する.
第11回講義内容
日本ではなぜ立法(国会)より行政(官僚)が「強い」とされるのかについて,歴史的観点から考察する.
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
授業参加およびレポートをもとに総合的に評価する.
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
他の学問分野と同様に,日本政治の理解にも各自の主体的な学習が不可欠である.具体的には,授業後に内容を再確認するだけでなく,それを批判的に検討することも重要となる.さらに,本授業の中に自身の研究に活かせるものがないかを探す積極的な姿勢も求められる.