科目名 | |||
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図書館・情報学 | |||
担当教員名 | |||
安形 麻理 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:図書館・情報学 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52426 |
図書館・情報学の広がりを「コミュニケーションを実現させる情報メディア」という文脈の下で理解することを目標とします。具体的には、1)図書館・情報学の概要と展開の歴史、2)主たる情報メディアである図書、雑誌、新聞および学術情報メディアの特性、生産と流通の現状と課題、3)活版印刷術の発明とその影響、4)紙媒体とデジタル媒体、5)日本の公共図書館および大学図書館の現状と主要課題などについて広く取り上げます。なお、1コマはPC教室における情報源の探し方を演習を通して身につけることを目指します。
第1回講義内容
「図書館・情報学の成立と展開」
データ、情報、知識とは;情報・知識の伝達と共有
図書館・情報学の展開の歴史
第2回講義内容
「情報メディアの種別とメディア特性」
情報メディアとは何か、物理的特性、技術的特性、情報メディアの機能
第3回講義内容
「パブリック・コミュニケーショの特性」
新聞とテレビニュースのメディア特性、新聞の流通・利用・問題点
第4回講義内容
「日本の出版流通制度の現状と課題」
図書の刊行と流通の実態:流通経路、売上額、再販制度と委託販売制度、電子書籍の登場
図書館等による冊子体図書のデジタル化
第5回講義内容
「日本の公共図書館の現在」
制度、機能とサービスの概要;設置数(設置率)、蔵書数、資料費、貸出冊数、納本制度など
最近のトピック:指定管理者制、課題解決支援、地域資料のデジタル化、電子図書館サービスなど
第6回講義内容
「図書・雑誌・雑誌論文・記事の探し方」(PC教室)
主要な検索システムとその利用法
KOSMOS, NDLオンライン, CiNii, カーリル, Google Scholarなど
第7回講義内容
「学術情報の世界」
フォーマルコミュニケーションとインフォーマルコミュニケーション
学術書と学術論文、学術情報のサイクル、学術雑誌(学会誌、商業誌、大学紀要)と査読制
電子ジャーナルの現状とライセンス契約、オープンアクセスの動向
インパクトファクタと研究評価
論文の構成
第8回講義内容
「大学図書館の現在」
制度、機能とサービスの概要
最近のトピック:電子リソースの利用契約、学習支援、研究データ管理など
第9回講義内容
「西洋における活版印刷術の発明とその影響」
誕生、技術の伝播、本の変化、文化的・社会的影響、活字文化
第10回講義内容
「紙媒体とデジタル媒体」
物理的特性と技術的特性、現代における読書と読書調査
第11回講義内容
「インターネットの特性」
情報メディアとしてのウェブ、ウェブと検索エンジン、デジタル化の情報の共有
第12回講義内容
試験および総括
(紙媒体の配布資料・ノートのみ持ち込み可)
その他の学習内容
・小テスト
小テストと最終試験
図書館情報学 第二版/上田修一・倉田敬子編著 勁草書房 2017
プリントを適宜配布する
デジタル書物学事始め:グーテンベルク聖書とその周辺/安形麻理 勉誠出版 2010
図書館情報学事典/日本図書館情報学会編 丸善出版 2023
授業後に復習し、質問があればまとめてきてください。