科目名 | |||
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西洋史概説 | |||
担当教員名 | |||
舘 葉月 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:西洋史概説 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52434 |
人の移動は歴史的に古くから見られる現象ですが、国民国家の成立、ナショナリズムの高まり、ビザ・パスポート制度の整備、国境政策の厳格化などに伴い、近代以降、国境を超える移動は特有の性格を帯びるようになりました。一方で、ヨーロッパ内の移動はもとより、1870年代から第一次世界大戦前夜までにヨーロッパ大陸からアメリカ大陸への移住した人の数が3000万人に達するなど、人の移動はますます大規模になっていきます。さまざまな人の移動現象は送り出し国・受け入れ国の双方に社会・経済・政治面での変容をもたらし、受け入れ社会は新しい住民との交流と軋轢を経験することになりました。この授業では、フランスへの移住者の歴史に軸をおきつつ、同時代のヨーロッパ大陸における移住現象を広く概観しながら、19世紀から現代までの移動の歴史のダイナミズムと諸論点を学びます。
第1回講義内容
イントロダクション―移民史のはじまり
第2回講義内容
近世の「外国人」
第3回講義内容
フランス革命と国境管理
第4回講義内容
19世紀前半の政治亡命者たち
第5回講義内容
19世紀における労働者の移動
第6回講義内容
ベル・エポックと移動の自由
第7回講義内容
パスポート制度の成立と移民労働の管理
第8回講義内容
両大戦間期の難民問題
第9回講義内容
第二次世界大戦と冷戦の始まり
第10回講義内容
フランスにおける移民の「問題化」
第11回講義内容
授業内試験
第12回講義内容
総括-グローバリゼーションと移民・難民
その他の学習内容
・小テスト
最終日に試験を行い、それによって評価します。
プリントを適宜配布する
高校の世界史A以上の知識があると、授業が理解しやすと思います。