科目名 | |||
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文化人類学 | |||
担当教員名 | |||
宮下 克也 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:文化人類学 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52420 |
授業は、大きく2つのセクション〈一般的理論〉〈観光と文化〉から構成されております。前半は、文化人類学の基本的な理論・学説の紹介。後半は地域活性化の一方策として注目されている観光について、人類学的なアプローチでその現象を分析することを目指します。
キーワード: 「身体化」「分類」「無意識」「意識化」「相対化」「他者のまなざし」「真正性」
第1回講義内容
文化と文化相対主義 :文化人類学の成り立ちとと「文化」についての基本理念・学説を学ぶ
第2回講義内容
身体に刻まれる文化:文化が後天的なもの、そして無意識なものであることを事例で検討する。
第3回講義内容
分類の思考①:ジェンダー論「男/女であるのか」「男/女になるのか」
第4回講義内容
分類の思考②:人間の一生を分類する通過儀礼について
第5回講義内容
文化とコミュニケーション:互酬性の諸相
第6回講義内容
人間の生活を描いた映画(あるいは演劇)の内容をこれまでの授業の理論をで分析する。
第7回講義内容
観光と人類学① 沖縄の社会史
第8回講義内容
観光と人類学② 「他者をまなざす」ことと「他者を描く」ことについての問題点を考えつつ、他者表象と観光との関係を考える。
第9回講義内容
観光と人類学③ 無意識から意識へ/南国オキナワイメージの創出から〈琉球化〉へ
第10回講義内容
観光と文化④ 伝統文化とは何か?これまでの授業をふまえ現代における〈伝統〉文化のあり方を考える。
第11回講義内容
文化財保存とリノベーション(レスタウロ):文化財活用の仕方を日本とヨーロッパで比較し、そこから文化財に対する価値観の差異を検討する。
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
・授業後にリアクションぺーパーを課す。
最終日のテスト(70%)及び授業のコメントペーパー(30%)による評価
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
私たちは自分の育った社会の文化的価値観を無意識に身につけ、それを通して異文化を捉えています。本講義では、文化の多様性を見聞し、最終的に自文化において「常識=当たり前」とされていることを相対化し再検討することを目指します。グローバリゼーションが進行し「異文化理解」の必要性が唱えられている現代社会だからこそ、「異文化を知り、自文化を相対化する」学問である文化人類学をぜひ学んで欲しいと考えます。