科目名 | |||
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書道 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | T0EA007501 |
わが国の書道の歴史は、6世紀の飛鳥時代から始まります。この時代から平安時代初期(書道史では「弘仁時代」と区分します)までは、中国の書の影響を濃厚に受けて発達を遂げてきました。しかし、平安時代前期(書道史では「藤原時代」と区分します)以降、江戸時代に至るまでの間は、その時々で中国の影響は部分的に受けつつも、日本人の国民性や好み、あるいは文化のあり方などによって独自の発達と変遷を遂げていきました。テキストでは、中国の名筆からわが国の名筆までを数々取り上げていますから、熟読して、それぞれの書風の特徴などの理解を深めて欲しいと思います。
また、本科はこうした日本書道史とともに、名筆を手本にして忠実に真似て筆法を学ぶ「臨書」という実技も課せられています(原則、半紙の左側に手本を置いて学びます)。臨書の作品を提出するにあたってはじっくりと取り組んで、十分な練習を繰り返して下さい。
講義は「書道」ですが、歴史的あるいは文学的知識が基礎にある程度ないと、深く理解することは難しいです。広く、興味や関心を持って臨んで下さい。わからない用語などが出てきたら、辞書類や参考書に当たってきちんと調べるという習慣を身につけましょう。
科目試験による。
・春名好重『日本書道史』淡交社
・春名好重『能書百話』淡交社
・春名好重ほか『書道基本用語詞典』中教出版
・『中国法書選』シリーズ 全60冊 二玄社
・『日本名筆選』シリーズ 全47冊 二玄社 など
臨書作品を提出する際は、原則として4文字を大きく書くか、または原寸大で書くこと。4文字で大きく臨書する場合には漢字用の4号筆を用いるのが望ましい。一方、原寸大で臨書する場合には、「雀頭筆」(「巻筆」ともいう。主に奈良時代や平安時代に使用された筆で、現在でも書道用品専門店で入手可能)を用いるのが望ましい。
レポートを作成する際には、テキスト以外の文献を必ず参考にして、自分なりによく理解・消化した上で、自らの言葉でまとめること。当然ながら、テキスト本文やインターネット上に存在する文章などの抜き書きや切り取りは不可とする。また、規定字数(2000字程度)の大幅な超過や不足も同じく不可とする。