科目名 | |||
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漢文学Ⅱ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 1 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | T0EA001601 |
『論語』は孔子の言行録であり、儒教の最も基本的な経典である。徳治主義、尚古主義、身分主義といった特徴を持つとされるその思想は、中国のみならず日本、韓国、ベトナム等の東アジア諸国に大きな影響を与えた。
まず『論語』の原典を通読し、数多くある参考書を参照しつつ、孔子の思想と儒教の特色の優れた点と限界について考察する。
テキストは原文に訓点と注釈を付しただけであるので、全文の解釈および各章句の思想的背景については各自で辞書・参考書を使って詳しく調べてほしい。
当科目を履修する前に、「中国文学史」を履修していることが望ましい。
「中国文学史」「漢文学Ⅰ」「漢文学Ⅲ」
科目試験による。
①平岡武夫『論語』全釈漢文大系、集英社、1980年
②吉田賢抗『論語』新釈漢文大系、明治書院、1960年
③金谷治『論語』岩波文庫、1999年
④加地伸行『論語 増補版』講談社学術文庫、2009年
⑤吉川幸次郎『論語(上・下)』朝日出版社(朝日選書)、1996年
⑥渡邉義浩『全譯 論語集解(上・下)』汲古書院、2020年
⑦土田健次郎『論語集注 1~4』平凡社東洋文庫、2013年~2015年
⑧金谷治『孔子』講談社学術文庫、1990年
⑨白川静『孔子伝』中公文庫、1991年
指定の字数内で、はっきりと読みやすく書くよう心がけること。
『論語』や孔子に関する参考書は数多く、それぞれの解釈には大きな違いがある場合も多いので、必ず複数を参照して考察すること。
レポート本文では、自分が考察した部分と引用文や参考文献を参照した部分を明確に区別できるようにし、引用・参照した文献の書誌情報と該当ページを注に明記すること。