科目名 | |||
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英語学概論 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 3 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | T0EA007902 |
〔授業の到達目標及びテーマ〕
英語の音声、文法、歴史的変遷、国際語としての特質を踏まえて、英語の諸側面を理解する。
〔授業の概要〕
英語の音声、文法、歴史的変遷、国際語としての特質を踏まえて、英語の諸側面を論ずる。
〔授業計画〕
指定教科書の構成は次の通り。括弧内は各節のタイトルとなっている。
はじめに
第1章:英語と英語学の背景
(1-1 2つの「英語学」、1-2 本書の特徴、1-3 「説明の学問」としての英語学、言語学、1-4 本書の概要)
第2章:英語の変遷
(2-1 インド・ヨーロッパ祖語の「発見」と英語の歴史区分、2-2 古英語、2-3 中英語、2-4 近代英語、2-5 初期近代英語、2-6 後期近代英語、2-7 現代英語)
第3章:英語の多様化とグローバル化──世界の英語、国際語としての英語、グローバル英語、そして日本の英語
(3-1 世界の英語、世界の英語事情、3-2 国際語としての英語、3-3 グローバル英語(グローバル・テクスト)、3-4 日本における英語)
第4章:現代英語学・言語学の潮流
(4-1 20世紀の言語学大三角形、4-2 2つの恣意性、4-3 「チョムスキー革命」──生成文法、4-4 認知言語学の誕生、4-5 20世紀の言語学大三角形の点と辺、4-6 言語学大三角形からの展開)
第5章:英語の音声
(5-1 音声言語の利点、5-2 英語音声学と音韻論、5-3 音韻論)
第6章:英語の語彙(形態論)
(6-1 形態論とは何か、6-2 形態素の分類、6-3 形態素による語形成、6-4 形態素による語の分類、6-5 形態素の生産性と語形成)
第7章:英語の文法(統語論)
(7-1 統語論とは、7-2 文の構造、7-3 文法カテゴリー)
第8章:英語の意味(意味論)
(8-1 「意味」とは何か、8-2 「意味」の種類)
第9章:指示の語用論
(9-1 ダイクシスとは、9-2 ダイクシスと「人」、9-3 2人称代名詞の言語と文化)
第10章:コミュニケーションの語用論
(10-1 会話の含意──協調の原理、10-2 言語行為論、10-3 グローバル・コミュニケーションから見た語用論の問題)
第11章:ポライトネス
(11-1 ポライトネス研究とは、11-2 ブラウンとレヴィンソンの面目モデル)
第12章:相互行為の社会言語学
(12-1 コンテクスト化の合図、12-2 コンテクスト観の革新、12-3 解釈的アプローチ、12-4 コミュニケーションの多層性、12-5 非指示的指標性、12-6 相互行為の社会言語学からグローバル・コミュニケーションの言語学へ)
第13章:談話分析
(13-1 談話分析の2つの流れ、13-2 会話分析)
第14章:社会言語学
(14-1 ソシュールのパラドクス、14-2 ミクロ社会言語学、14-3 グローバルとローカルな英語の多様性、14-4 そのほかの社会言語学的諸事象)
熟読すること。
よく読み、例もあわせて考えながら取り組んでください。
「現代英語学」「英語音声学」
レポートの合格を前提として科目試験によって評価する。
井上逸兵『英語の思考法』ちくま新書
西光義弘・金水敏・影山太郎『日英語対照による英語学概論』くろしお出版、1999年
唐須教光(編)『開放系言語学への招待』慶應義塾大学出版会、2008年
井上逸兵『伝わるしくみと異文化間コミュニケーション』南雲堂、1999年
井上逸兵『ことばの生態系─コミュニケーションは何でできているか』慶應義塾大学出版会、2005年
安井稔『英語学概論』開拓社、1987年
(注意)
井上逸兵『グローバルコミュニケーションのための英語学概論』(慶應義塾大学出版会)は、本テクストと同じ内容です。
自分で例をさがすこと(言語学の文献などの2次利用は不可)。
ワープロで書くことが望ましい。