科目名 | |||
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新・国際法Ⅰ | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 4 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | T0EC006204 |
国際法は、領域、海洋、環境、人権、責任など幅広い分野を対象とする、国際社会の法秩序を形成する規範です。経済活動や環境問題、難民問題を考えると私たちが生きている社会は多様な分野で国際的になってきています。国際社会において生じている状況に対応するために、国際法は多様な規則を提供してきました。国内社会の一員であると同時に国際社会の一員である私たちがそこで起きている出来事に敏感であることが求められています。国際社会の理解を法という視点から行うための力を養うこと、これが「国際法Ⅰ」の目標です。
「国際法Ⅰ」は、国際法の主体、法源、責任を対象とし、指定教科書の構成は次のとおりです。
第1部 総論
第1章 主体
introduction 主体とは
1 国
2 国家承認・政府承認
3 国際機構
4 裁判権免除
5 個人
6 NGO
7 人民
第2章 法源
introduction 法源とは
1 条約
2 留保
3 強行規範
4 慣習法
5 国際機構の決議
6 国際法の国内的実施
第3章 責任
introduction 国際責任とは
1 国際責任の発生要件
2 国際責任の法的結果(賠償)
3 国際責任の履行
大森正仁 編著『入門 国際法』法律文化社、2024年
条約集を手元に置いて、該当する条約の規定を参照しながらテキストを読んでください。また、判例集の活用も有効です。
テキスト第2部各論(第5章 空間と国際法、第6章 環境と国際法、第7章 国境を越える活動と国際法、第8章 個人と国際法)についても、第1部総論とのつながりで読み進めてください。
法学の基本的な知識を修得しておくことが必要ですが、何よりも国際社会で生じている出来事に強い関心を持って、法的観点から問題を考えることが重要です。
国際法II
科目試験による。
『国際条約集2025年版』(有斐閣)、『ベーシック条約集2025年版』(東信堂)
森川幸一他編『国際法判例百選』(有斐閣、第3版、2021年)
薬師寺公夫他編『判例国際法』(東信堂、第3版、2019年)
岩沢雄司『国際法』(東京大学出版会、第2版、2023年)
浅田正彦編『国際法』(東信堂、第5版、2022年)
小松一郎『実践国際法』(信山社、第3版、2022年)
課題は国際法の基本概念について問うものです。テキストの内容を理解した上で、具体例を挙げながら、自分の言葉で論じてください。
作成にあたっては参考文献(学術雑誌掲載論文を含む)を検索して読むよう努めてください。文献引用はレポートの一部ですので正確に行うことが必要です。どこまでが他の人の意見で、どこからが自分の意見であるのか明確にしてください。