科目名 | |||
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倒産法 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | T0EC003605 |
倒産法とは,主として破産法,民事再生法,会社更生法,および会社法における特別清算などの法律を研究する学問分野を意味します。これらの中で,破産法と特別清算は,清算型手続とよばれるもので,債務者について,総債権者の公平を確保しつつ、債務者の財産の清算を図る手続です。これに対して,民事再生法と会社更生法は,債務者の事業再生や経済生活の再生を図る再生型手続と呼ばれます。テキストでは,4つの手続のうち,主として破産法と民事再生法を扱います。倒産法の基本的な概念を理解し,具体的な場面において債権者,債務者,破産管財人などの立場から破産手続・再生手続を理論的に検討することができるようになることが目標です。テキストの構成は下記のとおりです。
第1編 倒産処理の概観
第1章 倒産の世界へようこそ
第2章 裁判所で行われる倒産手続
第3章 私的整理・倒産ADR
第2編 破産法
第1章 破産手続の開始
第2章 破産管財人と破産財団
第3章 破産債権
第4章 破産と契約関係
第5章 担保権
第6章 相殺権
第7章 否認権
第8章 破産財団の管理・換価・配当と手続の終了
第9章 個人破産と免責
第3編 民事再生法
第1章 民事再生手続の概要
第2章 機関
第3章 再生債権
第4章 再生債務者財産の増減
第5章 再生計画の作成から履行まで
第6章 個人再生
倉部真由美=高田賢治=上江洲純子『倒産法〔第2版〕(有斐閣ストゥディア)』(2025年・有斐閣)
目次に続いて「本書を読む前」にという欄があるので,まずそこを読んでください。そして,第1編から第3編までを通読しつつ,チェック問題に取り組んでください。なお,第2編第7章はその章の冒頭に読む順序についての指示があるので,その指示の通りに読んでください。テキストの通読後は、EXERCISEにある演習問題に取り組んでください。演習問題に取り組むときは,それに記載されている判例や倒産判例百選〔第6版〕等の参考文献を参照してください。
民法・民事訴訟法など民事法分野に関心があることが求められます。
物権法,債権総論,債権各論,会社法,民事訴訟法と関連します。
レポートの合格を前提として,科目試験によって評価します。
松下淳一=菱田雄郷編『倒産判例百選(第6版)』(2021年・有斐閣)
伊藤眞『破産法・民事再生法(第5版)』(2022年・有斐閣)
テキスト科目履修要領に記載されているレポートの作成に関する注意事項のほかに下記の点に注意してください。
倒産判例百選に記載の判旨は抜粋ですから,理解が難しい場合は、判旨全体を読んでください。
レポートには,表題と章・節のタイトルだけでなく,本文にも小見出しを付けてください。