科目名 | |||
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哲学 | |||
担当教員名 | |||
佐藤 広大/柏端 達也/鴻 浩介 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 秋期週末スクーリング |
科目種別・類 | 3分野科目/人文科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 12502 |
たとえ意識というスクリーンに映る物語が私たちにとっての世界のすべてだったとしても、私たちは観客のようにただそれを鑑賞しているのではありません。私たちはその物語に自ら干渉する存在、つまりは「行為する者」なのです。少なくとも素朴にはそう信じているはずです。さてしかし、この「行為者である」ということはいったいどういうことなのでしょうか。
こうした「行為の哲学」の問題について、本科目では3名の担当者が順に講義を行います。まず第1回では柏端がテーマ全体への導入を行い、第2回~6回では鴻が「意志」、「意図性」、「欲求」といった概念を鍵として比較的ベーシックな行為の哲学の枠組みを解説します。最後に、第7回~11回では佐藤が現代の経験科学の知見も取り入れつつ、行為の哲学のさらなる展開の可能性について講義します。
第1回講義内容
導入
第2回講義内容
行為と意志 その1
第3回講義内容
行為と意志 その2
第4回講義内容
意図的/非意図的な行為
第5回講義内容
行為と欲求 その1
第6回講義内容
行為と欲求 その2
第7回講義内容
集団の行為者性
第8回講義内容
最小限の行為者性
第9回講義内容
人間以外の行為者性
第10回講義内容
行為者性を疑う科学的実験 その1
第11回講義内容
行為者性を疑う科学的実験 その2
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
最終日に行う試験、および授業内で毎回行う小テストもしくは課題(内容は受講者数などに応じて調整)によって総合的に評価します。
プリントを適宜配布する
それは私がしたことなのか-行為の哲学入門/古田徹也 新曜社 2013
自由と行為の哲学/門脇俊介・野矢茂樹(編) 春秋社 2010
自由意志 スキナー/デネット/リベット/青山拓央・柏端達也(監修) 岩波書店 2020
哲学の謎/野矢茂樹 講談社 1996
現代哲学/門脇俊介 産業図書 1996
哲学についての予備知識はまったく前提しません。上記の参考文献も(事前に読むことはもちろん授業理解度を深めるはずですが)基本的には講義を受けていく中でより深く学びたくなった場合に購入する形で問題ありません。