科目名 | |||
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歴史(日本史) | |||
担当教員名 | |||
上野 大輔 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 3分野科目/人文科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 12510 |
本授業では、日本の近世という時代に注目する。近世は、日本史の時代区分(古代・中世・近世・近代)における一時代であり、安土桃山時代(織豊期)から江戸時代までの約300年間を指す。この時代は、私たちの生きる近代社会の前提をなす、いわば伝統社会に当たると考えられ、私たちにとっては異質な社会として像を結ぶが、今日の社会を考える上でも重要な手がかりを与えてくれるだろう。
近世の人々が残した厖大な史料等に基づいて、これまで豊かな研究成果が積み重ねられてきた。これらの成果を踏まえ、本授業では日本における近世国家の成立と身分制の構造について講義する。それを通じて、日本近世史の知識を習得すると共に、時代の特質について理解を深めることを目指す。
初回に「近世」という時代区分の要点を押さえた上で、第2~6回で国家体制成立の諸相を検討し、第7~11回では社会を構成する諸身分を順次取り上げる。そして最終回には筆記試験を実施し、本授業の総括を行う。
講義に際しては、日本近世史の事実関係を確認するだけではなく、具体的な先行研究を取り上げて吟味し、研究史上の課題も示したい。また各回の内容は、全体プランの一環であると同時に、独自の広がりを有するものとしたい。
第1回講義内容
「近世」とは何か
第2回講義内容
織豊政権
第3回講義内容
検地と石高制
第4回講義内容
対外関係の推移
第5回講義内容
キリシタン禁制
第6回講義内容
天下人の神格化
第7回講義内容
幕藩領主
第8回講義内容
朝廷
第9回講義内容
村と百姓
第10回講義内容
町と町人
第11回講義内容
寺社
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・参考文献を読んで考察する。
試験で評価する。
プリントを適宜配布する
日本近世史入門――ようこそ研究の世界へ!/上野大輔・清水光明・三ツ松誠・吉村雅美(編) 勉誠社 2024年
日本近世史を見通す 全7巻/小野将ほか(編) 吉川弘文館 2023~25年
ご質問は授業終了後にお願いします。