科目名 | |||
---|---|---|---|
社会心理学 | |||
担当教員名 | |||
杉浦 淳吉 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 3分野科目/社会科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 12528 |
社会心理学とはどのような学問であるか。このことを日常生活における様々な事例を探索しながら、なぜ人々はそのような行動をとるのか、なぜ人々はそのように考えるのか、といった問いを探求する。こうした作業を通じて、社会心理学という発想・思考法を身につけていく。最初に、社会心理学とは何かについて、その歴史と方法からアプローチする。その上で、社会心理学を大きく次の3つの観点から捉えていく。第1に「社会・集団のダイナミズム」について、第2に、「社会のなかの個を生きる」ということについて、第3に、「社会を変える・動かす」ことについて。以上を踏まえ、最後に、社会心理学を通して、私たちが抱える様々な問題の解決の糸口を発見し、問題解決につなげていく思考法について考察する。
受講人数やその他の状況にもよるが、講義の一部に「ゲーミング・シミュレーション」というゲームを活用した問題解決手法を導入することがある。対面での講義でなければ実現できない方法を用いた講義を目指す。受講者で小グループを形成し、話し合いなどを行うことがあるので、履修に際してそのことへの了解をいただきたい。
第1回講義内容
息苦しさを読み解く:社会心理学の思考法
第2回講義内容
それはほんとうに自分が決めたこと?:行動・意思決定に影響を与えるもの
第3回講義内容
偏見・差別はなぜ起こる?:他者や社会を見るバイアス
第4回講義内容
不寛容はなぜ起こる?:状況の力が生み出す不安
第5回講義内容
葛藤はなぜ起こる?:いざこざから紛争まで
第6回講義内容
自分を知り、自分を動かす:社会と切り離せない自己のはたらき
第7回講義内容
わたしの世界とあなたが見ている世界:社会的認知とバイアス
第8回講義内容
ぶつかりあうのは恐い?:親密な対人関係、コミュニケーション
第9回講義内容
社会を変える・動かすコミュニケーショ:合意形成から行動変容まで
第10回講義内容
「だれかのために」が生まれる時:向社会的行動
第11回講義内容
チームや組織が活性化するために:集団意思決定とリーダーシップ
第12回講義内容
心地よさが生まれるとき:社会心理学で考えてみる
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
各回の小課題と最終課題による。
【y-knot】社会心理学ー社会を動かすもの・変える力/杉浦淳吉・尾崎由佳・村山綾 有斐閣 2024
講義内で適宜、参考文献を紹介します。「テキスト科目履修要領」の「社会心理学」の講義要綱に掲載された参考文献リストも適宜活用してください。
テキストをよく読み、身の回りの現実問題と関連づけて理解できるようにすることを目指します。講義内容は常に自分自身にかかわる現実の何に関連するのかを考えながら受講してください。