科目名 | |||
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西洋美術史 | |||
担当教員名 | |||
細野 喜代 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 52509 |
本講義は、イタリア盛期ルネサンスの巨匠たち(レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノなど)の絵画、彫刻を扱います。美術史は作品を歴史の中に位置づけることから始まります。そのため今回は盛期ルネサンスの傑作を取り上げ、各芸術家の様式を中心に解説します。あわせてイコノグラフィー(図像学)の知識を身につけ、当時大部分を占めていた歴史(物語)画(宗教画、神話画、古代史画)の主題とその表現内容を理解します。さらにそれぞれの作品が制作された時代や各地域(ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなど)特有の社会的、文化的背景についても説明します。当時絵画や彫刻のほとんどは注文制作であり、作品の主題や表現には注文主の意向が反映され、あらかじめ設置場所も決められていました。そこで一つ一つの作品が有していた固有の意味内容や機能を検証します。さまざまな技法についても紹介します。最近の修復や保存、科学的調査の結果にも言及します。高画質のパワー・ポイントや動画を用いて名作を一つ一つ丹念に鑑賞しながら、ディスクリプション(作品叙述)を行います。これらのことを通して、西洋美術作品に関して適切な知識と鑑賞能力を習得するとともに、西洋文化について教養を身につけます。
第1回講義内容
イントロダクション、初期ルネサンス
第2回講義内容
レオナルド・ダ・ヴィンチ作《最後の晩餐》
第3回講義内容
レオナルド・ダ・ヴィンチ作《モナ・リザ》、《聖母子と聖アンナ》
第4回講義内容
ミケランジェロ作《ヴァティカンのピエタ》、《フィレンツェのピエタ》、《ロンダニーニのピエタ》
第5回講義内容
ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂の天井画
第6回講義内容
ミケランジェロ作《ダヴィデ》
第7回講義内容
ラファエロ
第8回講義内容
コレッジョ
第9回講義内容
ティツィアーノ作《聖母マリアの被昇天》
第10回講義内容
ジョルジョーネ作《眠れるヴィーナス》とティツィアーノ作《ウルビーノのヴィーナス》
第11回講義内容
ティツィアーノ作《ダナエ》
第12回講義内容
試験、総括
その他の学習内容
・課題・レポート
平常点(30%)と最終日の授業内試験(70%)により総合的に判断します。
プリントを適宜配布する
『増補新装 カラー版西洋美術史』/高階秀爾監修 美術出版社 2002年
『西洋美術の歴史4ルネサンスI』/小佐野重利、京谷啓徳、水野千依著 中央公論新社 2016年
『西洋美術解読事典 絵画・彫刻における主題と象徴』/ジェームズ・ホール著、高階秀爾監修 河出書房新社 2021年
予習として、各日に学習する配布資料の該当箇所を事前に読んでおくこと、復習として、その日に学んだことやポイントをノートや配布資料をもとに整理しておくこと、それぞれ90分程度かかることが想定されます。