科目名 | |||
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西洋史特殊 | |||
担当教員名 | |||
綾辺 昌朋 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部「西洋史特殊」として開講 |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 52535 |
アメリカ(合衆国)の歴史を扱う授業です。独立革命期から1970年頃までのアメリカ史の中から、授業担当者が重要と考える事例を取り上げて講義します。授業は年代順に進めますが、内容はまったく概説的ではありません。毎回特殊な事例を取り上げ、そこからアメリカ社会のどのような側面が見えるかについてお話します。この授業を貫く大きなテーマは「アメリカ民主主義」です。建国以来アメリカ人は民主主義を信奉し、それを文字通り実践しようとしてきました。しかし、アメリカの民主主義は一つではなく、様々な人々が異なった民主主義を掲げて争ってきました。その争いには人種、宗教、モラル、法と秩序などをめぐる対立が絡み合っていました。そして、人々は自分たちの信じる民主主義を実現するために暴力の行使さえ躊躇しませんでした。(同じことは今日のアメリカにも言えると思います。)この歴史の授業を通して、アメリカ流民主主義の本質(と担当者が考えるもの)を皆さんにお見せすることができたら幸いです。授業は試験を含めて12回と少なめです。授業で取り上げることのできない重要な事例は「補講」として別途資料を配布します。
第1回講義内容
独立革命期から建国初期のアメリカ
第2回講義内容
多数派の専制
第3回講義内容
人民主権論の台頭
第4回講義内容
西部開拓地の自警団
第5回講義内容
プロテスタント vs. カトリック
第6回講義内容
国家分裂の危機
第7回講義内容
人種と暴力
第8回講義内容
移民規制
第9回講義内容
古いアメリカから新しいアメリカへ
第10回講義内容
反共主義と白人至上主義
第11回講義内容
法と秩序
第12回講義内容
試験・総括
その他の学習内容
・授業へのコメントに対するフィードバック
最終回の授業で実施する筆記試験(論述式)で評価します。試験は一つの問いに答える形式です。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
これは歴史の授業ですが、暗記は一切要求されません。授業で配布される資料をよく読んで理解していただければ十分です(試験に対応できます)。配布資料がこの授業の教科書に相当し、毎回かなりの分量があります。受講の準備としてアメリカ史の概説書を読んで予備知識を得ておくと、講義内容を理解しやすくなります。しかし、概説書はあえて購入していただく必要はなく、図書館で軽く目を通すくらいで十分だと思います。授業(アメリカ史)に関する質問は大歓迎です。どしどし質問してください。わかりやすくて面白い授業を提供するつもりです。気軽に参加してください。