科目名 | |||
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東洋史概説 | |||
担当教員名 | |||
矢久保 典良/岩間 一弘 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 経済学部「東洋史概説」として開講 法学部「東洋史概説」として開講 |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 52532 |
本講義は、「料理」と「民族」をキーワードとして、20世紀の中国を中心とする東アジア近現代史を概説します。
東アジアの国際関係、国民国家、地域社会、民衆文化が、近代以降の戦争・帝国主義・ナショナリズムやグローバリズムによって、どのように再編されてきたのかを明らかにします。
前半の6回は岩間一弘が担当し、日本の中華料理を中心として、中国・日本・韓国の料理文化に焦点を当てて、東アジア史を見る講義を行います。
後半の6回は矢久保典良が担当し、中国のムスリム(回族など)をはじめとするエスニシティ集団および中国ナショナリズムに注目しながら中国近現代史を論じる講義を行います。
第1回講義内容
中華料理の形成史
第2回講義内容
中華料理の近現代史
第3回講義内容
世界史のなかの日本の中華料理
第4回講義内容
近代日本の中華料理
第5回講義内容
現代日本の中華料理
第6回講義内容
韓国の近現代史と中華料理
第7回講義内容
「周縁」から見る近現代中国
第8回講義内容
伝統的な王朝国家から近代的な「国民国家」へ―中華民国の誕生と「辺疆の危機」
第9回講義内容
中国ナショナリズムの台頭と展開―「国民」の統合を目指して
第10回講義内容
「国民国家」建設の試み―南京国民政府による「西北」の開発
第11回講義内容
近現代中国とエスニシティ(1)中国ムスリムを例に
第12回講義内容
近現代中国とエスニシティ(2)ムスリム軍人政治家白崇禧のライフヒストリーを例に
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
第1回~6回の講義については、毎回の授業で課題(字数は自由ですが600字程度が目安)を出しますので、それらを書きためていただき、第6回目の授業後に提出していただく予定です。
第1回~6回の講義については、毎回の授業で課題に取り組んでいただき、第6回目の授業終了後に提出していただきます。
第7回~12回の講義については、毎日(2回分で1セット)リアクションペーパーと課題(字数は自由ですが800字程度が目安)を出します。リアクションペーパーは授業当日に提出していただきます。課題はワードファイルに書き溜めていただき、第12回目の授業後に提出していただく予定です。
講義のなかで必要に応じて示します。
中国料理の世界史―美食のナショナリズムをこえて/岩間一弘 慶應義塾大学出版会 2021
中国および東アジアの近現代史に関して、基礎知識を習得し、知的関心を持てることが求められます。