科目名 | |||
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民事訴訟法 | |||
担当教員名 | |||
工藤 敏隆 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 72514 |
法の基本原則の一つに「自力救済の禁止」があり、他方で憲法は国民に裁判を受ける権利を保障する。民事訴訟法が定める民事訴訟手続(判決手続)は、原告が被告に対し主張する私法上の権利について、裁判所が判決で判断を示すことによって紛争の解決を図る手続である。
この授業では、担当者が過去に弁護士として民事訴訟に携わった実務経験を踏まえ、民事訴訟法の基本原則、訴えから判決に至るまでの手続の概要、および民事訴訟法の解釈上の論点について講義を行う。開講日数に制約があることから、複雑訴訟、再審および特別訴訟手続については扱わず、上訴は基本的な点のみを扱う。
第1回講義内容
民事訴訟制度の全体像、管轄、裁判所
第2回講義内容
訴え、訴訟物
第3回講義内容
当事者、訴訟上の代理人、処分権主義
第4回講義内容
一部請求、重複訴訟の処理、口頭弁論
第5回講義内容
訴えの利益、当事者適格、弁論主義①
第6回講義内容
弁論主義②、争点整理手続
第7回講義内容
証明、証拠調べ手続
第8回講義内容
自由心証主義、証明責任、既判力①
第9回講義内容
既判力②
第10回講義内容
既判力③、訴えの取下げ、請求の放棄・認諾
第11回講義内容
訴訟上の和解、上訴
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
・事前学習と振り返り
試験による評価
民事訴訟法〔第4版〕(LEGAL QUEST) /三木浩一ほか 有斐閣 2023年
民事訴訟法判例百選〔第6版〕/高田裕成ほか編 有斐閣 2023年
・民法(財産法)に関する基本的な知識を有していることが望ましい。
・各回の講義は相互に密接に関連している。毎回の講義に出席し、民事訴訟の全体像の把握と理解に努めること。
・講義には、最新版の六法とテキストを持参すること。
あり