授業科目の内容

本講義では、国際社会における様々な紛争について法的視点から分析・考察する力を身につけることを目的として、国際法の基本的概念や構造、そして国際人権法や国際環境法などの個別分野における法規範について学習します。国際司法裁判所や国際刑事裁判所が所在するハーグの在オランダ日本大使館での国際法関連業務の経験や国際人権NGOでの実務経験を活かし、国際法の現代的課題について多角的に講義します。

第1回講義内容
イントロダクション：国際社会と国際法

第2回講義内容
国際法の法源

第3回講義内容
国際法と国内法の関係

第4回講義内容
国際法における主体

第5回講義内容
国の権限

第6回講義内容
国家責任法

第7回講義内容
紛争解決手続

第8回講義内容
国際環境法

第9回講義内容
国際人権法

第10回講義内容
国際安全保障

第11回講義内容
国際人道法・国際刑事法

第12回講義内容
試験・総括

その他の学習内容
　　・課題・レポート
　　・コメントシートで各回授業内容に関する質問等を提出。

成績評価方法

最終日の試験による。

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

入門　国際法/大森正仁編著 法律文化社 2024
国際条約集2024年版/ 有斐閣 2024

プリントを適宜配布する

参考文献

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

　国際法の基礎を学習することは、国際問題だけでなく、人権問題や気候変動に関する国内のニュースへの理解を深めることにもつながります。そのため、国際法ないし法学初学者の方にも、積極的に受講していただければと思います。授業後半では各論的内容を扱うので、受講生は、特に前半の内容についてしっかりと復習する時間を設けてください。

講師の実務経験※実務家としての経験があり、その知見が授業に反映されている場合に、「あり」と表示されます

あり