授業科目の内容

　テーマ：現代中国政治史
　1920年代から現在に至る中国政治史について、中国共産党の歩みを中心に論じる。1921年の発足当初、いくつかの大都市に集った知識人の緩やかな集合体にすぎなかったこの集団は、いかにして全国的権力を掌握したのだろうか。そして、1949年の中華人民共和国建国後、この政党の支配のもとで中国の人々はどのような変化を経験したのだろうか。さらに、中国共産党は文化大革命の挫折を経て、どのように革命路線と決別したのだろうか。現在の習近平政権の性格と歴史的な位置について、どう考えたらよいのだろうか。きわめて曲折に富んだ革命の歴史を辿るとともに、執拗に持続するようにみえる中国の国家－社会関係の特質もあわせて考えてみたい。

第1回講義内容
イントロダクション、および中国共産党の歴史――アウトライン（１）1921年～1949年

第2回講義内容
中国共産党の歴史――アウトライン（２）1949年～1979年

第3回講義内容
中国共産党はなぜ革命に勝利したか？

第4回講義内容
中国はいかにして社会主義国になったか？

第5回講義内容
双百から反右派闘争へ

第6回講義内容
大躍進の挫折

第7回講義内容
中ソ対立および文化大革命（１）

第8回講義内容
文化大革命（２）

第9回講義内容
改革開放への大転換と天安門事件

第10回講義内容
突進と軌道修正――江沢民と胡錦濤の時代

第11回講義内容
反動――習近平時代

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
　　・課題・レポート

成績評価方法

最終日の試験による

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

中国共産党の歴史/高橋伸夫 慶応義塾大学出版会 2021年

参考文献

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

指定テキストをよく予習復習すること。