科目名 | |||
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哲学(専門) | |||
担当教員名 | |||
田中 泉吏 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:哲学(専門) |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 52501 |
この講義では、哲学の伝統的なテーマのひとつである「意識の難問」を取り上げ、科学哲学や生物学の知見を踏まえながら解説をおこなう。意識の科学や生物学の哲学に関する専門的な議論も含まれるが、基本事項からなるべくわかりやすく説明するつもりである。哲学では、最終的な解答そのものよりも、その解答にたどり着くまでのプロセスが重視される。履修者の皆さんには、この授業の中でたどるプロセスにおいて出会うであろう様々な概念ツールや思考スタイルを身につけ、他の問題群にも適用できるようになってもらいたいと考えている。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
意識の科学と哲学(1)
第3回講義内容
意識の科学と哲学(2)
第4回講義内容
行為者性の科学と哲学(1)
第5回講義内容
行為者性の科学と哲学(2)
第6回講義内容
目的論(1)
第7回講義内容
目的論(2)
第8回講義内容
生物学の哲学と意識の哲学(1)
第9回講義内容
生物学の哲学と意識の哲学(2)
第10回講義内容
目的指向性の進化
第11回講義内容
意識と生存
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
平常点(毎回おこなうリアクションペーパー):20%
論述式の試験:80%
意識と目的の科学哲学/田中泉吏ほか 慶應義塾大学出版会 2024
生物学の哲学入門/森元良太・田中泉吏 勁草書房 2016
テキストを事前に一通り読んできてほしい。新書でページ数も多くないので、読むのにそれほど時間はかからないはずである。テキストでは紙幅の関係で詳述できなかった論点が少なくない。授業ではテキストの内容を中心に、そうした論点についても補足して解説する予定である。テキスト以外に特別な予備知識は必要ないが、インターネットや辞書・事典などを使えば自分で調べられることについては自分で調べたり、授業で提示される論点について自分自身で熟考したりすることを厭わない精神が求められる。