科目名 | |||
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哲学史 | |||
担当教員名 | |||
小沢 隆之/山下 智弘 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:哲学史 |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 52503 |
歴史上の重要な哲学者の思想をもとに、哲学における重要概念の1つである自由について講義する。
第1回から第6回は小沢が担当し、ヘレニズム哲学からボエティウスに至るまでの自由と決定の問題について説明する。第7回から第11回は山下が担当し、『純粋理性批判』『実践理性批判』『人倫の形而上学の基礎づけ』を中心とするカントの哲学における自由の位置づけについて説明する。
受講者には最終的に、それぞれの哲学者の中心的な主張の内容とその根拠を理解し、再現できるようになることを期待する。
第1回講義内容
ガイダンス(自由と決定の問題と古代・中世哲学史的な文脈)
第2回講義内容
ヘレニズム哲学における自由と決定論の問題
第3回講義内容
キリスト教における自由と決定論の問題(全知と自由意志)
第4回講義内容
神学的決定論への応答①:ボエティウス(永遠と認識)
第5回講義内容
神学的決定論への応答②:前期アウグスティヌス(他行為可能性)
第6回講義内容
神学的決定論への応答③:後期アウグスティヌス(ペラギウス派・幻想主義)
第7回講義内容
自然因果性と自由
第8回講義内容
純粋実践理性とは何か
第9回講義内容
純粋実践理性の法則(1)
第10回講義内容
純粋実践理性の法則(2)
第11回講義内容
自分が自由であることをいかにして知るのか
第12回講義内容
試験と講評
その他の学習内容
・なし
最終日に課す試験によって評価する。試験問題は2人の講師が1題ずつ出題する。
プリントを適宜配布する
『アウグスティヌス著作集』/ 教文館 1979-2023
『哲学の慰め』/ボエティウス(畠中尚志 訳) 岩波文庫 1938
『哲学者列伝』/ディオゲネス・ラエルティオス(加来彰俊 訳) 岩波文庫 1984-1994
『純粋理性批判』/イマヌエル・カント(原佑 訳) 平凡社 2005
『実践理性批判』/イマヌエル・カント(坂部恵・伊古田理 訳) 岩波書店 2000
『道徳形而上学の基礎づけ』/イマヌエル・カント(大橋容一郎 訳) 岩波書店 2024
特になし。