科目名 | |||
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日本経済史 | |||
担当教員名 | |||
鈴木 智行 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 経済学部専門教育科目:日本経済史 |
設置年度 | 2025 | 授業コード | 62513 |
本講義では、日本経済史の概略をつかみつつ、そうした経済環境が現実の都市空間をどのように変質させたのか、日本の首都である東京を事例にして見ていきます。
現在東京一極集中が叫ばれていますが、東京はどのようにして巨大都市になったのでしょうか。本講義は巨大都市東京の起源を、しばしばノスタルジックに振り返られる近世都市江戸ではなく、明治期以降・昭和戦前期までの都市東京の歩みに即して理解してみたいと考えています。具体的には、以下の四つの時期区分(①明治期―産業革命期、②1910年代-第一次大戦期、③1920年代-慢性不況期、④1930年代-高橋財政期)を行い、それぞれの時期の都市東京の空間形成過程を見ていきます。講義は、それぞれの時期の経済史の概略を簡単に確認した後、東京の中の特徴的な都市空間の形成過程をピックアップして解説していきます。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
明治日本の産業革命
第3回講義内容
都心高層化の起源①-明治期の東京丸の内地区
第4回講義内容
第一次世界大戦の勃発と日本経済
第5回講義内容
都心高層化の起源②-大正期の東京丸の内地区
第6回講義内容
拡大する都市とどう向き合うか①―都市計画法の制定
第7回講義内容
慢性不況期の日本経済
第8回講義内容
拡大する都市とどう向き合うか②―関東大震災と復興事業
第9回講義内容
拡大する都市とどう向き合うか③―東京における都市計画事業の展開
第10回講義内容
高橋財政期の日本経済
第11回講義内容
重化学工業化の進展と都市-都市工業地区の形成
第12回講義内容
試験・総括
その他の学習内容
・課題・レポート
原則として授業最終日に実施する予定の試験で評価します(100%)。
プリントを適宜配布する
講義はパワーポイントを利用して行います。パワーポイントの内容を縮小印刷したものをプリントとして配布する予定です。
近年大学で学ぶ用の日本経済史のテキストが様々出版されています。講義を受けて関心を持った場合は以下の本を読んでみると良いかと思います。(教科書ではなく授業の内容を深めるための参考として紹介しています。)
武田晴人『日本経済史』有斐閣、2019年
谷本雅之・沢井実『日本経済史』有斐閣、2016年
石井里枝・橋口勝利編『日本経済史』ミネルヴァ書房、2017年
高校卒業程度の日本史の知識があると講義の内容がわかりやすいかと思います。