
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 哲学 | |||
| 担当教員名 | |||
| 山﨑 諒 | |||
| 科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
| 科目種別・類 | 3分野科目/人文科学分野 | 単位 | 2 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | 12601 |
【「現代現象学」なるものに入門してみる!】
本講義では、20世紀以降の哲学において重要な位置を占めつづけてきた「現象学」(phenomenology)への入門を目指しますが、そのさいとりわけ「現代現象学」(contemporary phenomenology)と呼ばれるものをあつかっていきます。
「現象学」と云えば、E・フッサールを嚆矢として、M・ハイデガーやM・シェーラー、J・P・サルトル、E・レヴィナス、M・メルロ=ポンティといった錚々たる哲学者を輩出してきた巨大な運動であり、そうした現象学への入門はしばしば、それらの論者の思想や主要概念などをおおよそ時系列順に辿っていくという歴史的なものとなります。
それにたいして「現代現象学」は、「現象学の知見をもちいて実際に(現代)哲学の問題に取りくむこと」を目指しており、そこでは細かなテクスト解釈・歴史的研究というよりも、幾星霜も哲学者の頭を悩ませてきた由緒正しい(?)問題たち(「心とは何か」「存在とは何か」「真理とは何か」etc.)にたいして、現象学にどういった貢献ができるのかが論じられることになります。
そこで本講義では、『ワードマップ 現代現象学』という入門テクストを読解しつつ、(1)「現象学」とはどういうものなのかを理解するとともに、(2)「哲学の諸問題」にたいする(現象学ベースの)取りくみに参与することを目指します。つまり、皆さんと「現象学をやってみる」ことを目指します。
それにあたり、本講義はレジュメ(とそれをもとにしたディスカッション)を主体としてすすめていくことになります。
具体的には、毎回指定された方にテクストの指定箇所を事前にレジュメにまとめておいてもらい、講義ではそのレジュメを土台として、講義担当者のコメントならびに全体でのディスカッションを行っていくことにします。
(レジュメ担当者などについては初回授業で決める予定です)
※※※
以下に挙げた予定表はあくまで目安であり、実際は受講者の皆さんともっとゆっくり丹念に読んでいくことになるかと思います。また、各自の関心に応じてその他の文献も活用して掘り下げることも可能ですので、柔軟にやっていきたいと思っています。
また末尾に挙げた参考文献は必ず手に入れる必要のあるものではなく、関心があって自習したい場合にとっかかりとなるものを考えております。
(その他のテクストは適宜講義中などにご紹介します)
第1回講義内容
イントロダクション:「現象学」のちょっとした歴史
※ 講義全体の説明なども兼ねます
第2回講義内容
テクスト講読①:第1章「現代現象学とは何か」
第3回講義内容
テクスト講読②:第2章「経験の分類」
第4回講義内容
テクスト講読③:第3章「経験の志向性と一人称性」
第5回講義内容
テクスト講読④:第4章「志向性」
第6回講義内容
テクスト講読⑤:第5章「存在」
第7回講義内容
テクスト講読⑥:第6章「価値」
第8回講義内容
テクスト講読⑦:第7章「芸術」
第9回講義内容
テクスト講読⑧:第8章「社会」
第10回講義内容
テクスト講読⑨:第9章「人生」
第11回講義内容
エクストラ:「現代現象学」への批判論文を見てみる
第12回講義内容
総括・試験
その他の学習内容
・(1)毎回の講義でコメントペーパーを書いてもらいます(平常点として加算)。(2)レジュメ担当者には成績評価のさいに一定の加点をおこなうつもりです。
成績は以下の観点をもとに総合的につけていきます。
(1)最終日に実施される授業内試験の結果
(2)平常点
『ワードマップ 現代現象学——経験から始める哲学入門』/植村玄輝、八重樫徹、吉川孝(編著) 新曜社 2017年
『ハイデガーと現代現象学——トピックで読む『存在と時間』』/池田喬 勁草書房 2024年
『これが現象学だ』/谷徹 講談社現代新書 2002年
『フッサール 志向性の哲学』/富山豊 青土社 2023年
本講義はとくに前提知識は求めませんが、テクストを丹念に読めること(地道につきあえること)と、周囲の方と健全な議論を交わせることは要求いたします。