
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 人類学<リアルタイム> | |||
| 担当教員名 | |||
| 河野 礼子 | |||
| 科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
| 科目種別・類 | 3分野科目/自然科学分野 | 単位 | 2 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | 12649 |
この科目は「リアルタイムオンライン配信型面接授業(スクーリング)」として開講します。受講に際しては、Zoom、K-LMS、Googleドライブ等のオンラインサービスの利用が必須ですので、基本的な操作・利用方法を各自で確認したうえで履修申告を行ってください。
本講義では、⼈類進化全般について総合的な理解を目指す。まず前半は進化という現象そのものの理解や、進化の過程を研究する⽅法、いかにして骨や⻭から必要な情報を引き出すか、さらにヒトの⽣物としての位置付け、特に霊⻑類の中でみたヒトの普遍性と独⾃性など、⼈類進化を学ぶ上で必要となる基礎的な知識を習得する。後半は実際の⼈類進化の過程を5回に分けてみていく。まず⼈類以前の段階を概観し、次に初めの⼈類である猿⼈について学ぶ。続いて我々⾃⾝の含まれるホモ属の⼈類について、全体像を理解したのち、我々ホモ・サピエンスの進化について⾒ていく。最後に⽇本列島におけるヒトの変遷とその研究の過程について学ぶ。実際の進化過程については主に骨や⻭の形態学的な⾯に着目し、これまでにどのようなことが明らかになってきたかを解説するが、⼈類進化史解明にかかわる関連諸分野の知⾒も合わせて紹介していく。
第1回講義内容
「⽣物の⼀員としてのヒト:分類と進化」について講義する。
⼈間も多様な⽣物世界の⼀員であり、基本的には特別な存在ではない。⽣物としてのヒトの位置付けを、分類の基礎的な仕組みとともに理解し、ヒトに限らず⽣物について学ぶ上で⽋くことのできない、進化に関する理解を⾝につける。⽣物の進化は物理法則などによって完全に説明できるものではないが、ある程度のルール・原理にもとづいたものである。これらの原理や⼀般的な進化の仕組みについて学習する。
第2回講義内容
「実際の進化過程を明らかにする⽅法」について講義する。
ルールや原理とは別に、実際の進化の過程は⾔わば「歴史」であり、偶然の要素による部分も⼤きい。したがって、実際に起こった進化過程を明らかにするためには、過去をさぐる多様なアプローチが必要である。各種アプローチについて具体例をあげながら学習する。
第3回講義内容
「⻭や骨からわかること:機能と形態」について講義する。
⽣物進化の歴史をたどる際に、もっとも重要な材料となるのが、その⽣物の⻭や骨などの遺残物である。⼈類進化研究においても、数百万年におよぶ進化史も、⽇本⼈の数千年の道のりも、いずれも主として⻭や骨の研究を通じて理解されてきた。⻭や骨からどのように進化の歴史を解明していくのかを⼆回にわたって学ぶ。まずは主に骨や⻭の形と機能の関係に着目する。
第4回講義内容
「⻭や骨からわかること:⽣活史と⼩進化」について講義する。
⼈骨資料を対象とした研究⽅法について学習する。個体のアイデンティティーや暮らしぶりから、集団としての特徴、移動の歴史まで、様々な情報がどのように得られるのかを学ぶ。
第5回講義内容
「霊⻑類の⼀員としてのヒト」について講義する。
ヒトは霊⻑類の⼀員である。ヒトはこの霊⻑類というグループの⼀般的な特徴と、このグループ内でも特異なヒト特有の特徴とを併せ持っている。ヒトの進化の歴史を学ぶための基礎として、霊⻑類としての特徴・ヒトの独⾃性について学ぶ。さらに類⼈猿と⽐較した場合の、ヒトの形態的な特徴とその意義を理解する。
第6回講義内容
「現⽣霊⻑類に学ぶこと」について講義する。
現⽣の霊⻑類、特に現⽣⼤型類⼈猿の社会性や⾏動・⽣態などを調査する⽐較⾏動学的研究が、ヒトの進化研究のモデルケースとしてなぜ重要なのかを理解し、実際の研究の現状をみる。
第7回講義内容
「⼈類の進化:霊⻑類の進化とヒト科の出現まで」について講義する。
以降5回にわたってヒトの進化史をたどる。まずは霊⻑類出現以降の霊⻑類の進化史を概観し、ヒト科出現前夜までを追う。
第8回講義内容
「⼈類の進化:猿⼈」について講義する。
ヒト科の最初の⽣き物である猿⼈について、これまでにわかってきたことを学ぶ。彼らをヒトとする根拠となる形態特徴等について理解する。
第9回講義内容
「⼈類の進化:ホモ属の誕⽣と発展」について講義する。
出アフリカをはじめて果たしたホモ属の⼈類について、猿⼈との⾝体的違いを理解し、その出現の背景と発展の様相を学ぶ。
第10回講義内容
「⼈類の進化:ホモ・サピエンスの起源と拡散」について講義する。
全世界中へ居住域を広げて今⽇へとつながるホモ・サピエンスの進化史を学ぶ。現在の世界各地に⾒られる地域集団の特徴とその形成の意義を探る。
第11回講義内容
「⼈類の進化:⽇本列島のヒトの進化」について講義する。
⽇本⼈の起源と現在の⽇本⼈集団へ⾄る道のりについて、これまでに明らかになってきたことを、関連するさまざまな具体的研究例の紹介をまじえて概観する。
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
試験を実施する。
プリントを適宜配布する
⼈間の本質にせまる科学 ⾃然⼈類学の挑戦/井原・梅崎・⽶⽥(編) 東京⼤学出版会 2021
シリーズ地球生命史 6 人類の進化 第四紀/北村・高井・百原(編) 共立出版 2024
我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち/川端裕人 講談社ブルーバックス 2017
人類の進化大研究 700 万年の歴史がわかる/河野礼子(監修) PHP研究所 2015
人間らしさとは何か : 生きる意味をさぐる人類学講義/海部陽介 河出新書 2022
知識ゼロからの京大講義化石が語る サルの進化・ヒトの誕生/高井正成・中務真人 丸善出版 2022
配付資料や参考⽂献等の情報を必要に応じて予習してください。
体を構成する主な骨の名称を事前に学習しておくことを推奨します。