
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 英語(リーディング)C<リアルタイム> | |||
| 担当教員名 | |||
| 伊藤 尽 | |||
| 科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 秋期週末スクーリング |
| 科目種別・類 | 外国語科目/英語 | 単位 | 1 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | 22625 |
この科目は「リアルタイムオンライン配信型面接授業(スクーリング)」として開講します。受講に際しては、Zoom、K-LMS、Googleドライブ等のオンラインサービスの利用が必須ですので、基本的な操作・利用方法を各自で確認したうえで履修申告を行ってください。
2012年から2014年にかけて公開された映画三部作の原作である、J. R. R. トールキン著The Hobbit: There and Back Again (邦題『ホビットの冒険』)を講読します。オクスフォード大学の英語教授を二つも歴任したトールキンの学究的な知識や考察が溢れる英語表現に触れることで、大学での英語講読の基礎から発展までを短期集中で体験しましょう。
授業時間内にすべてを読むことは出来ませんので、邦訳を利用しても構わないので、授業で読めなかった部分も物語の流れを掴んで授業に参加してください。
授業担当者は、映画版公開の際に、字幕翻訳および吹替え翻訳の監修者として業務に携わりました。授業内では、その仕事についての開示できる範囲で解説します。
第1回講義内容
オリエンテーション。辞書の紹介、英語文法の核心的な理解を日本人が行うための導入を行います。映画でも触れられた「ホビット」という種族について紹介し、Chapter 1 ‘An Unexpected Party’(邦題「思いがけないお客たち」) の冒頭を講読します。理解するためには①「物語」としての文体、②英語自体の「意味」と「日本語訳」の違い、③北欧神話の背景知識などが欠かせません。大学での講読を「味わう」最初の経験になるでしょう。
第2回講義内容
Chapter 1 ‘An Unexpected Party’(邦題「思いがけないお客たち」)を講読します。ドワーフ族の詩が二つ歌われますので、その解説も含めます。そして、「冒険」を通じて、ファンタジー世界と現代とを結び付ける原文テクストの言葉の使い方に注目します。
第3回講義内容
Chapter 2 ‘Roast Mutton’ (邦題「ヒツジのあぶり肉)を講読します。rustic styleと呼ぶべき英語の口語体の綴り、発音、意味を味わいます。また、英語のtrollという外来語の単語が表す生き物について、その背景に、トールキンを教えたW. A. クレーギー教授の学識があることも解説します。
第4回講義内容
Chapter 3 ‘Short Rest’(邦題「ちょっとひと息」)を講読します。Chapter 1に出て来た地図の読み方を復習しながら、地図や謎めいた表現を理解する鍵を探します。
第5回講義内容
Chapter 5 ‘Riddles in the Dark’ (邦題「くらやみでなぞなぞ問答」)を講読します。物語前半のクライマックスであると同時に、続編となる『指輪物語』に繋がる重要なエピソードです。また、古期英語に遡り、現代のNursery Rhymes (Mother Goose Rhymes)や『ハリー・ポッター』にも繋がるRiddleという文化について学びます。
第6回講義内容
Chapter 8 ‘Flies and Spiders’(邦題「ハエとクモ」)の後半第43段落(After lying and listening for a while,から始まるパラグラフ)から講読します。主人公ビルボ・バギンズが、わたしたちのような一般人のようでありながら、ここではまるでファンタジーの主人公の勇者のような振る舞いをする場面を理解します。
第7回講義内容
Chapter 10 ‘Warm Welcome’ (邦題「心からの大かんげい」)を講読します。口誦伝承とはどのようなものか。またその意味するところを、現代人はどのように解釈/理解するべきかを考える契機とします。
第8回講義内容
Chapter 11 ‘On the Doorstep’ (邦題「入口の階段に腰かけて」)を講読します。章の終りに、第4回の授業で読んだ記述と関連する、とても大事な描写がありますので、そこまで速読します。
第9回講義内容
Chapter 12 ‘Inside Information’(邦題「中に入ってたしかめる」)を講読します。この物語の源泉となった古英語英雄叙事詩『ベーオウルフ』の中の簡潔な叙述と比べて如何に精密な状景描写かを考えることで、現代英語の「物語」を理解する楽しみを味わいましょう。
第10回講義内容
Chapter 11 ‘A Thief in the Night’(邦題「真夜中のとりひき」)を講読します。これは18章の核となる部分に繋がる章なので、短いながら全部読み解くことを目的とします。
第11回講義内容
Chapter 18 ‘The Return Journey’ (邦題「帰りの旅」)を講読します。13章から14章までは邦訳でしっかり確認しましょう。その上で、BilboとThorinの会話を読むこととします。
第12回講義内容
総括を行います。もし補講を行う場合は、第9回・第10回の授業と第11回・第12回の授業を入れ替えます。
総括の後は質問を受け付けます。Chapter 18 ‘The Return Journey’の一部と映画版『ホビット:決戦のゆくえ』の一部と比較します。
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
授業中に受講生に質問をするので、その答の評価を加算します。
授業日の最後に課題を提出して貰います。
最終日には総括を行い、受講生の理解度を確認します。
課題は40%、授業中の質問への答を20%、総括での確認を40%に換算して、総合点で評価します。
The Hobbit: There and Back Again./J. R. R. Tolkien William Morrows 2012
プリントを適宜配布する
ホビットの冒険 (上下巻)/J. R. R. トールキン著、瀬田貞二訳 岩波少年文庫 2000
プリントを適宜配布する
授業のための参考資料をプリントで配布します。
授業内では、テクストのすべてを読むことが出来ない為、必ず、邦訳を利用するなどして、物語の内容を把握していることが望まれます。
あり