慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
哲学(専門)
担当教員名
柏端 達也/篠崎 大河
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 第1類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 経済学部「哲学(専門)」として開講 法学部「哲学(専門)」として開講
設置年度 2026 授業コード 52601

授業科目の内容

【感情をめぐる哲学】
 感情の哲学について、入門的なところから応用的なところまで概説を行ないます。単に哲学的な知識を貯めるだけではなく、受講者自身が哲学的に考え、また議論を展開することに慣れる、さらにはそれができる能力をある程度習得することをめざしてください。
 感情(emotion)は、古くから哲学の主題の一つでありつづけると同時に、現代でもさまざまな問題を提起します。感情と理性は対立するか、ロボットは感情をもつのか、フィクションの対象に向けられる感情は本物の感情なのか…等々──これらの問いについてこの授業では、心理学や脳神経科学、文化人類学、進化生物学といった現代の知見も参照しつつ、哲学的に解答を与える方法を学びます。
 第1回から第3回は、柏端が哲学史的伝統を踏まえた概括を行なうとともに、おおまかな話題の枠組みを提示します。第4回から第11回では篠崎が、より広い、そして現代的な観点をも含む文脈で、感情をめぐるさまざまな哲学的トピックを論じます。最後の回に講師二人による総括を実施します。

第1回講義内容
導入

第2回講義内容
感情の哲学とは

第3回講義内容
感情と感覚・感情と合理性

第4回講義内容
感情の本質は何か

第5回講義内容
感情と価値・基本的な感情

第6回講義内容
無意識の感情・ロボットの感情

第7回講義内容
他人の感情を見る

第8回講義内容
感情と理性は対立するか

第9回講義内容
道徳哲学と感情の科学

第10回講義内容
恐怖を求める矛盾した感情

第11回講義内容
感情とフィクション

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・小テスト

成績評価方法

最終日の試験、および授業内で適宜行なわれる小テストもしくは課題(内容と量は受講者数などに応じて調整)によって総合的に評価します。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

『感情の哲学入門講義』/源河 亨 慶應義塾大学出版会 2021年
『感情の哲学──分析哲学と現象学』/ 西村 清和 勁草書房 2018年
『感情とクオリアの謎』/ 長滝 祥司・柴田 正良・美 濃正(編) 昭和堂 2008年

受講上の要望、または受講上の前提条件

哲学についての予備知識は前提としません。上記の参考文献も、基本的には講義を受けていくなかでより深く学びたくなった場合に購入する形で大丈夫です。(ただし第一のものはとくに参考度が高いので、事前に目を通しておくと授業理解度が深まりはします。)