
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 日本史特殊 | |||
| 担当教員名 | |||
| 藤本 誠 | |||
| 科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
| 科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | 法学部「日本史特殊」として開講 |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | 52631 |
本講義では、近年までの日本古代史研究において、史料的価値が必ずしも正当に評価されてこなかった仏教説話集の歴史的性格の考察から、古代社会の諸様相を明らかにすることを目的とする。前半では、平安時代初期(9世紀)に編纂された『日本霊異記』成立の歴史的背景に加え、地域社会の仏教法会との関係について考察し、ほぼ同時期に成立した『日本感霊録』とも比較しながら、古代社会や寺院社会の実態について示したい。後半では、10世紀後半以降から11世紀にかけて編纂された『三宝絵』・往生伝・『法華験記』などの多様な仏教説話集の成立について、前代とは異なる多様な歴史的背景があり、独自の歴史的な展開を遂げていたことを明らかにしたい。
かつて仏教説話集などの史料は、文学作品・二次史料として扱われる風潮があったが、現段階では、出土文字資料や文献史料との比較研究も含めた研究の方法論の進展により、史料的価値が高まっている。またこのような史料を活用することは、社会と密接に関わる生活・性・疾病・思想など、多様な側面にアプローチできる可能性を示すことにつながることも合わせて示していきたい。春学期は、パワーポイントを用いて丁寧に解説していくことにより、日本古代史研究における、古代仏教説話集研究の最前線についての理解を深めてもらいたい。
第1回講義内容
イントロダクション~『日本霊異記』とは何か?~
第2回講義内容
『日本霊異記』の成立と仏教的世界観
第3回講義内容
古代日本の書物受容と日中の仏教説話集
第4回講義内容
日本古代の化牛説話(堕牛譚)と古代社会
第5回講義内容
『日本霊異記』の冥界説話と古代社会
第6回講義内容
『日本霊異記』にみえる女性と仏教
第7回講義内容
『日本感霊録』の成立と寺院社会
第8回講義内容
『三宝絵』の成立と文人貴族
第9回講義内容
『三宝絵』にみえる女性観
第10回講義内容
往生伝の成立とその背景
第11回講義内容
『法華験記』の成立とその背景
第12回講義内容
古代日本における疾病(障害)説話の特質
その他の学習内容
・課題・レポート
出席・受講姿勢・授業でのミニレポートとリアクションンペーパー及びレポートにより総合的に評価します。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
日本古代史または宗教史に関心のある学生の履修を希望します。なお授業の冒頭では、古代史の理解を深めるために、毎回、古代の史跡・寺院・神社の紹介をします。