
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 英米散文研究 | |||
| 担当教員名 | |||
| 原田 範行 | |||
| 科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
| 科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | 52651 |
本授業では、1726年にロンドンで出版された世界的傑作『ガリヴァー旅行記』の精読と分析を通じて、主に次の四点を検討します。まず第一に、『ガリヴァー旅行記』誕生に至る英語散文そのものの成立経緯を確認し、作者ジョナサン・スウィフトが、『ガリヴァー旅行記』創作の際に有していた散文文化への意識を考察します。第二に、そうした散文文化への意識の中で、言語的多義性と諷刺性が『ガリヴァー旅行記』における重要な表現手法上の特質となっていることを確認します。第三に、この『ガリヴァー旅行記』が言語的多義性を一つの特質としつつも、それと同時に、多くの視覚的表象を有している点に着目し、その両者が見事に融合している点を具体的に検討します。そして第四に、英語圏の散文(小説)の中でもきわめて珍しいのですが、日本が作品世界の舞台のひとつとなっていることに注目し、18世紀初頭のイギリスにあって、なぜ日本が舞台として設定されているのか、そこに見られる文化的東西交流の諸相を検討します。授業では、奇想天外なストーリー展開が繰り広げられる本作品の精読・味読を着実に進めながら、これら四つのポイントについての検討をおこない、『ガリヴァー旅行記』が有する現代的意義を示すことができればと考えています。なお担当者原田は、大学教員としての経験のほかに、高等学校や専門学校での英語・英文学の教育経験を有しており、そうした教育手法を生かしつつ、履修者のみなさんの言語分析能力や言語運用能力の向上に努めたいと考えています。
第1回講義内容
『ガリヴァー旅行記』考察のためのイントロダクション(1)―イギリスにおける近代の成立と英語散文の確立
第2回講義内容
『ガリヴァー旅行記』考察のためのイントロダクション(2)―作品の構成と執筆事情
第3回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(1)―第1篇の第1章から第4章まで
第4回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(2)―第1篇の第5章から第8章まで
第5回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(3)―第2篇の第1章から第4章まで
第6回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(4)―第2篇の第5章から第8章まで
第7回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(5)―第3篇の第1章から第6章まで
第8回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(6)―第3篇の第7章から第11章まで
第9回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(7)―第4篇の第1章から第6章まで
第10回講義内容
『ガリヴァー旅行記』の精読と分析(8)―第4篇の第7章から第11章まで
第11回講義内容
『ガリヴァー旅行記』における日本表象をめぐって
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
論述型の期末試験をおこないます。
Gulliver's Travels/Jonathan Swift Oxford University Press 2005
文学作品の分析や言語の特質に強い関心を持っている方々はもちろん、英語の実践的読解力や精読力を涵養したいと考えている方々も歓迎します。
あり