
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 経済史 | |||
| 担当教員名 | |||
| 篠根 拓人 | |||
| 科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
| 科目種別・類 | 単位 | 2 | |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | 文学部「日本史特殊」として開講 法学部「経済史」として開講 |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | 62612 |
本講義では、近世から近現代にかけての経済史を議論する。近代アジア経済史研究では、「西欧の衝撃」によってアジアの社会経済が再編されるとともに、アジア域内で自立的な経済構造が形成された点が指摘されている。研究の進展にともない、アジアにおける西欧列強進出の影響は相対化され、近代アジア内部における制度・取引・環境などの側面において経済合理性が存在したことが再確認されてきた。この点を踏まえ、本講義では主に中国・日本・西欧の経済関係を歴史的視点から捉え直したい。特に、国際的な市場構造の推移を念頭に置きつつ、社会経済主体が世界経済の変動に対応した過程を検討する。
第1回講義内容
イントロダクション:分業の展開と経済史の視点
第2回講義内容
世界システム論と世界経済:経済活動と国家の機能
第3回講義内容
大航海時代とアジア:アジア貿易と銀の流通
第4回講義内容
産業革命と帝国主義:環大西洋経済圏の形成
第5回講義内容
近世中国の経済社会:広域的分業関係の深化
第6回講義内容
近世日本の経済社会:勤勉革命とマクロ的成長
第7回講義内容
東アジアの「開国」と国際市場:西洋の衝撃への対応
第8回講義内容
近代アジア間貿易の展開:アジア経済の自立的構造
第9回講義内容
帝国日本の経済構造:自給指向をめぐる相克と調和
第10回講義内容
中華民国期の経済構造:工業化と保護主義の展開
第11回講義内容
20世紀後半のアジア経済:中国経済の自給と貿易
第12回講義内容
試験
その他の学習内容
・課題・レポート
筆記試験80%(最終回に実施),レポート20%。
グローバル経済史入門(岩波新書1512)/杉山伸也 岩波書店 2014年.
プリントを適宜配布する
その他、必要に応じて参考文献を紹介する。
東アジア経済史/堀和生,木越義則 日本評論社 2020年.
世界システム論講義(ちくま学芸文庫カ-39-1)/川北稔 筑摩書房 2016年.
アジア経済史(上)/古田和子,太田淳編 岩波書店 2024年.
アジア経済史(下)/古田和子,太田淳編 岩波書店 2025年.
穀物の近代東アジア経済史/篠根拓人,前田廉孝編著 慶應義塾大学出版会 2025年.
社会経済史学事典/社会経済史学会編 丸善出版 2021年.
講義は配布資料を中心に進める。丁寧な説明を心がけるが、比較的幅広い時代と地域を扱うため、時代区分や地理についてある程度の知識やイメージがあることが望ましい。必要に応じてテキストや年表・地図などを参照し、それぞれの回の講義内容が歴史の流れの中でどの部分にあたるかを意識しつつ受講してほしい。受講する際は事前にテキスト(『グローバル経済史入門』)を一読しておくこと。テキストで不明な歴史用語を見つけたときは、辞書レベルで構わないので語義を調べたうえで簡単にメモをしておくと受講の準備になる。そのうえで発展的な課題に対処する知識を得る手段として参考文献の活用を推奨する。