
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 憲法 | |||
| 担当教員名 | |||
| 犬塚 記子 | |||
| 科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
| 科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | 経済学部「憲法」として開講 |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | 72601 |
憲法の勉強は、古臭くて、抽象的で、難しいものと思っている人も少なくないかもしれません。しかし、憲法は、国のかたち(constitution)を表現しています。国のかたちは、政治・経済・文化などと深いつながりがあるので、憲法は、恒久的で不可侵性を有していると同時に、正式な改正手続きを経なくても、実は変化し続けている可能性があります。しかも、憲法は最高法規性が肯定されているので、あらゆる法律に影響を与えています。つまり、私たちの日々の生活のなかに、憲法は深く根ざしています。ゆえに、憲法を学ぶということは、自分がどんな毎日を積み重ね、どんな人生を過ごすかを問うことと同じなのです。したがって、憲法の知識の習得のみならず、具体的な事案の解決ができるようになることが重要です。
本授業では憲法理論を学ぶとともに、具体的な事案や判例も分析しながら、受講生の皆さんには当事者の立場になって、「どうすれば直面する問題を解決できるか」を、憲法の力を使って考えてもらいます。
また、本授業の担当者は、憲法学の研究者であると同時に、オーナー企業(ファミリービジネス)の経営者および、総合コンサルティングファームでクライアント企業の経営・人事戦略の策定を支援した経験も有しています。こうした担当者の実務経験などももとに、【憲法】と【日々のビジネスおよび私的領域での実践】との深い結びつきを意識しながら、さまざまな問題を「自分ごと」として考える力(way of thinking)が身につくよう、講義を進めていきます。
第1回講義内容
法学の基礎
・憲法とは何か?、法の支配と法治国家、前文など
・法学の基礎概説ー法令・判例の調べ方、条文の読み方など
第2回講義内容
統治機構総論
・立憲主義とは?
・権力分立
・国民主権
第3回講義内容
国会、内閣と行政、地方自治
第4回講義内容
裁判所
・司法権と憲法訴訟
・違憲審査制(アメリカ憲法との比較を通じて)
*授業の終盤に、中間レポートの課題発表および憲法の答案やレポートの書き方などについてのレクチャーを行う予定です。
第5回講義内容
人権総論①
・憲法の主体
・憲法の名宛人
・人権の内容
第6回講義内容
人権総論②
・人権の制約原理(公共の福祉)
・私人間効力
第7回講義内容
思想・良心の自由、信教の自由
第8回講義内容
表現の自由(総論)
第9回講義内容
表現の自由(各論)、集会・結社の自由
第10回講義内容
学問の自由、教育を受ける権利
第11回講義内容
財産権、生存権、参政権
第12回講義内容
新しい権利と新たな憲法問題
*授業の後半で、総括(最終試験)を行います。
その他の学習内容
・課題・レポート
最終回における試験(70%)および中間レポート(30%)によって評価します。
なお、総括(最終試験)は、全講義回数の8割以上の出席をもって受験資格とします。
『図録 日本国憲法(第3版)』/斎藤一久・堀口悟郎 編 弘文堂 2026年
プリントを適宜配布する
『一歩先への憲法入門(第3版)』/片桐直人・井上武史・大林啓吾 有斐閣 2025年
『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ(第8版)』/長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿・小島慎司 編 有斐閣 2025年
『憲法改正とは何か―アメリカ改憲史から考える―』/阿川尚之 新潮社 2016年
日本国憲法に限らず法律学(実定法学)は、まず条文を確認することから始まります。そのため、『ポケット六法』など冊子体の法令集を手許に置くことをおすすめします。(デジタル庁の法令検索サービス:e-Govでも構いませんが、試験時には操作できません)。
あり