
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 歴史(日本史) | |||
| 科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
| 科目種別・類 | 3分野科目/人文科学分野 | 単位 | 2 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | T0AA000103 |
〔第1回〕
六世紀半ばから七世紀にかけて朝鮮半島や中国から国家的に受容された仏教は、八世紀の奈良時代から九世紀前半の平安時代初期にかけて列島各地に浸透してゆき、徐々に地域社会の人々のなかに受け入れられていった。かつての通説的理解では、古代仏教は「国家仏教」の術語で表現され、僧尼令に基づく国家的な保護・統制の側面がとりわけ大きく評価されてきたが、この四半世紀にわたる研究によって上記の仏教理解は見直しが進められてきた。近年では、古代の仏教とは最新の技術を有する総合的な文明という側面があったため、国家や地域社会においても単なる信仰としてのみならず、そのような側面と関わる多様な政治的機能を有していたことが明らかにされている。本課題において、そのような点も含めて重層的に展開した古代仏教について検討することは、日本仏教の成立を考える上でも重要であると思われる。
〔第2回〕
江戸時代の百姓・町人らの間に、独自の道徳思想が形成された。この思想は、儒学が民間社会に伝播した形態であると共に、生活上の諸問題に直面する百姓・町人らによって鍛え上げられたものでもあった。そして明治時代にかけ、全国の諸階層に受容されていったとされる。現代においてかなり失われつつも、依然として私たちに影響を及ぼしうる、この道徳思想について検討することを課題としたい。
なお、テキストの構成は次の通りである。
オリエンテーション
第1部 古代
第2部 中世
第3部 近世
第4部 近代・現代
竹内誠・佐藤和彦・君島和彦・木村茂光(編)『教養の日本史〔第2版〕』(東京大学出版会、1995年)
〔第1回〕
テキスト『教養の日本史』22~23頁、34~36頁を参照しながら、合わせて指定の参考文献についても複数冊読むこと。
〔第2回〕
江戸時代の道徳思想に関する記述だけを拾うのではなく、近世の百姓・町人や近現代の民衆に関する記述に広く目配りし、道徳思想の検討につなげて頂きたい。
特になし。
特になし。
レポートと試験による評価。
〔第1回〕
・速水侑『日本仏教史 古代』(吉川弘文館、1986年)
・藤本誠「古代の説法・法会と人々の信仰」(『日本宗教の信仰世界』〈日本宗教史5〉吉川弘文館、2020年)
・末木文美士他編『新アジア仏教史11日本Ⅰ 日本仏教の礎』(佼成出版社、2010年)
・本郷真紹『律令国家仏教の研究』(法蔵館、2005年)
・吉川真司『聖武天皇と仏都平城京』(〈天皇の日本史2〉、講談社学術文庫、2018年)
・吉田一彦『古代仏教を読みなおす』(吉川弘文館、2005年)
・吉田一彦『民衆の古代史』(風媒社、2006年)
〔第2回〕
・安丸良夫『日本の近代化と民衆思想』(青木書店、1974年。平凡社から1999年に再刊)
・上野大輔・小林准士編『日本近世史を見通す6 宗教・思想・文化』(吉川弘文館、2023年)
〔第1回〕
指定の参考文献を複数冊読み込むこと。ただし参考文献の直接引用を繋ぎ合わせて構成された文章は不可。自分の言葉でまとめ、文章の末尾には丁寧に注記をすること。テキストや複数の参考文献の要点を、過不足なく要領よくまとめることが求められる。章立てなどをして、見た目にもわかりやすくまとめること。参考文献と注を区別して記すこと。
〔第2回〕
テキストや参考文献の引き写しではなく、自分の言葉でまとめる必要がある。また、文献を参照・引用した場合は、書誌情報を注記すること。