
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 新・刑法各論 | |||
| 科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
| 科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 4 |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | T0EC003905 |
刑法各論では、刑法典「第2章 罪」に規定されている個々の犯罪の成立要件をめぐる議論について学びます。判例・裁判例を参照しつつ、自らの力で事例問題を解決する力を身に付けることを目的とします。
第1章 刑法各論の全体像
Ⅰ 刑法各論の意義
Ⅱ 犯罪の分類
第2章 生命・身体に対する罪
Ⅰ 生命に対する罪
Ⅱ 身体に対する罪
第3章 自由に対する罪Ⅰ‐性犯罪‐
Ⅰ 概説
Ⅱ わいせつな行為・性交等
Ⅲ 手段行為・被害者の前提状況
Ⅳ 主観的要件
Ⅴ 不同意わいせつ等致死傷罪
第4章 自由に対する罪Ⅱ‐性犯罪以外‐
Ⅰ 脅迫罪・強要罪
Ⅱ 逮捕・監禁罪
Ⅲ 略取誘拐罪
Ⅳ 住居侵入罪
第5章 秘密を侵す罪・名誉に対する罪
Ⅰ 秘密を侵す罪
Ⅱ 名誉に対する罪
第6章 信用及び業務に対する罪
Ⅰ 信用毀損罪
Ⅱ 業務妨害罪
第7章 財産犯概観・窃盗罪
Ⅰ 財産犯概観
Ⅱ 窃盗罪
Ⅲ 不動産侵奪罪
Ⅳ 親族間の犯罪に関する特例(親族相盗例)
第8章 強盗罪
Ⅰ 1項強盗罪
Ⅱ 2項強盗罪
Ⅲ 事後強盗罪
Ⅳ 昏酔強盗罪
Ⅴ 強盗致死傷罪(強盗致傷罪・強盗傷人罪・強盗致死罪・強盗殺人罪)
Ⅵ 強盗・不同意性交等、同致死罪
Ⅶ 強盗予備罪
第9章 詐欺罪・恐喝罪
Ⅰ 基本構造
Ⅱ 個別財産に対する罪
Ⅲ 1項詐欺罪
Ⅳ 2項詐欺罪
Ⅴ クレジットカードの不正使用
Ⅵ 電子計算機使用詐欺罪
Ⅶ 恐喝罪
第10章 横領罪・背任罪
Ⅰ 横領罪
Ⅱ 背任罪
Ⅲ 横領と背任の関係
第11章 盗品等に関する罪・毀棄及び隠匿の罪
Ⅰ 盗品等関与罪
Ⅱ 毀棄・隠匿罪
第12章 公共危険犯
Ⅰ 放火罪
Ⅱ 往来妨害罪
Ⅲ その他の公共危険犯
第13章 偽造罪
Ⅰ 文書偽造の罪
Ⅱ その他偽造罪
第14章 風俗犯
Ⅰ わいせつ罪
Ⅱ 賭博罪
Ⅲ 死体損壊等罪
第15章 国家の存立・国交に対する罪
Ⅰ 内乱に関する罪
Ⅱ 外患に関する罪
Ⅲ 国交に関する罪
第16章 国家の作用に対する罪
Ⅰ 公務の執行を妨害する罪
Ⅱ 逃走の罪
Ⅲ 犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪
Ⅳ 偽証の罪
Ⅴ 虚偽告訴の罪
第17章 汚職の罪
Ⅰ 職権濫用の罪
Ⅱ 賄賂の罪
亀井源太郎=小池信太郞=佐藤拓磨=薮中悠=和田俊憲『刑法Ⅱ各論〔第2版〕(日評ベーシック・シリーズ)』(日本評論社、2024年)
刑法各論の学習内容・論点を理解する上で、刑法総論や民法などの知識が必要になる場合があります。そのような場合には、それらの科目のテキストを見返して知識を確認してください。
テキストが難しいと感じたら、参考文献欄に掲げた入門書を読んでください。
刑法各論では、条文の文言をめぐる精緻な解釈論が展開されます。したがって、学習の際には常に六法を手元に置き、条文のどの文言に関する議論を学んでいるのかを常に確認してください。
また、刑法各論は刑法総論と比較して議論が具体的であるため、判例学習の重要性が増します。判例教材を活用して、事実関係や争点、判決・決定の要旨、当該判例の意義なども十分に把握しながら、学習を進めてください。
刑法総論、刑事訴訟法、刑事政策学
科目試験による。
1 入門書
井田良『基礎から学ぶ刑事法〔第7版〕』(有斐閣、2025年)
井田良『入門刑法学・各論〔第3版〕』(有斐閣、2024年)
2 体系書
井田良『講義刑法学・各論〔第3版〕』(有斐閣、2023年)
西田典之(橋爪隆補訂)『刑法各論〔第8版〕』(弘文堂、2025年)
松原芳博『刑法各論〔第3版〕』(日本評論社、2024年)
山口厚『刑法各論〔第3版〕』(有斐閣、2024年)
3 判例教材
佐伯仁志ほか編『刑法判例百選Ⅱ 各論〔第8版〕』(有斐閣、2020年)
成瀬幸典ほか編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』(信山社、2012年)
井田良=城下裕二編『刑法各論判例インデックス〔第2版〕』(商事法務、2023年)
山口厚ほか『判例刑法各論〔第8版〕』(有斐閣、2023年)〔解説なし〕
4 演習書
嶋矢貴之ほか『徹底チェック刑法』(有斐閣、2022年)
嶋矢貴之ほか『刑法事例の歩き方』(有斐閣、2023年)
井田良ほか『刑法事例演習教材〔第3版〕』(有斐閣、2020年)
事例問題を解くにあたっては、まず課題のストーリーを読み、六法をめくりながら、刑法典の条文に該当しそうな事実(行為)を抽出しなくてはなりません。これにより、何罪の成否が問題となるのかを明らかにします。
次に、その罪の成否との関係で、どのような法的論点が生じるのかを示します。課題には通常、複数の論点が隠れています。
続いて、論点ごとに判例・学説を調査してその内容を要約し、それらのうちのどの考え方を支持するかを提示します。その際には当然、論拠(なぜその考え方を支持するのか)を示すことが必要になります。
最後に、自分の見解を課題の事例にあてはめ、何罪が成立するのかを明らかにします(まったく犯罪が成立しないケースもあるかもしれません)。
以上のことを簡単にまとめると以下のようになります。
第1のステップ:事実の抽出
第2のステップ:問題提起
第3のステップ:既存の判例・学説の要約
第4のステップ:私見の提示・あてはめ
(以上の作業を論点ごとに行い、最終結論を出す)
※事例問題の検討方法については、必要に応じて、井田良=佐藤拓磨『刑法各論〔第3版〕』(弘文堂、2017年)の「補講 法科大学院が教えるべきこと・法科大学院で学ぶべきこと」や、井田良『入門刑法学・各論〔第3版〕』(有斐閣、2024年)の「第12講 事例の解決の方法論を学ぶ」などを参照してください。
また、刑法のレポート作成の際の文章作法に関しては、井田良ほか『法を学ぶ人のための文章作法〔第2版〕』(有斐閣、2019年)が参考になります。
なお、レポート作成の際に参照した資料は、法律編集者懇話会『法律文献等の出典の表示方法』などをよく読み、適切に引用・表示してください。