
| 科目名 | |||
|---|---|---|---|
| 新・教育相談論 | |||
| 科目設置 | 教職科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
| 科目種別・類 | 単位 | 2 | |
| キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
| 設置年度 | 2026 | 授業コード | T0F0005403 |
教育相談は児童及び生徒が自己理解を深め、好ましい人間関係を築きながら集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動である。児童及び生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識(カウンセリングの意義、理論や技法に関する基礎的知識を含む)を身に付ける。
(1)教育相談の意義と理論
一般目標:学校における教育相談の意義と理論を理解する。
到達目標:
1)学校における教育相談の意義と課題を理解している。
2)教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を理解している。
(2)教育相談の方法
一般目標:教育相談を進める際に必要な基礎的知識(カウンセリングに関する基礎的事柄を含む)を理解する。
到達目標:
1)児童及び生徒の不適応や問題行動の意味並びに児童及び生徒の発するシグナルに気づき把握する方法を理解している。
2)学校教育におけるカウンセリングマインドの必要性を理解している。
3)受容・傾聴・共感的理解等のカウンセリングの基礎的な姿勢や技法を理解している。
(3)教育相談の展開
一般目標:教育相談の具体的な進め方やそのポイント、組織的な取組みや連携の必要性を理解する。
到達目標:
1)職種や校務分掌に応じて、児童及び生徒並びに保護者に対する教育相談を行う際の目標の立て方や進め方を例示することができる。
2)いじめ、不登校、虐待、非行等の課題に対する児童及び生徒の発達段階や発達課題に応じた教育相談の進め方を理解している。
3)教育相談の計画の作成や必要な校内体制の整備など、組織的な取組みの必要性を理解している。
4)地域の医療・福祉・心理等の専門機関との連携の意義や必要性を理解している。
〔授業計画〕
本科目では、教育相談の意義と理論、教育相談の方法、教育相談の展開について総合的に検討し、学校現場での教育相談の実践力を養成するために、指定教科書の中で特に以下の内容を履修する。
第2講 カウンセリングの理論
1 カウンセリングとは、どのようなものか?
2 カウンセリングに関する各種理論
3 教師がカウンセリングに携わるには
第3講 カウンセリングの技法
1 教育相談の実践とカウンセリング技法
2 非言語的コミュニケーション技法
3 質問の技法
4 反映技法
5 その他のカウンセリング技法
第4講 学校における諸課題とその対応
①いじめ
1 いじめの現状
2 いじめの集団要因
3 いじめの加害者の理解と対応
4 いじめの被害者の理解と予防教育
第5講 学校における諸問題とその対応
②不登校
1 不登校の現状
2 不登校に関する生徒指導の重層的支援
3 不登校の支援
第6講 学校における諸課題とその対応
③虐待、自殺、いのちの教育への対応
1 児童虐待とその対応
2 子どもの自殺とその対応
3 いのちの教育
第7講 学校における諸課題とその対応
④少年非行への対応
1 少年法の改正と生徒指導観の変化
2 少年非行はなぜ起こるのか
3 少年法と少年事件の手続き
4 子どもの人権の視点からみた少年非行
5 学校における非行対応の留意点
第8講 学校における諸課題とその対応
⑤発達障害への対応
1 学習面や行動面の困難さと発達障害
2 発達障害に関する理解
3 さまざまな発達障害の特徴
4 発達障害のある子どもへの対応
5 学校における組織的な対応
第9講 学校における諸問題とその対応
⑥心の病への対応
1 児童期に生じやすい心の病
2 青年期に生じやすい心の病
3 ストレスの理解
4 児童期~青年期に多い心の病気
第10講 校内連携・専門機関や地域との連携
1 「チームとしての学校」と連携
2 コンサルテーション
3 専門機関や家庭・地域との連携
4 情報共有と個人情報保護
5 教師個人が行うよりよい連携づくり
6 システム理論からみる機関連携
第11講 教育相談におけるアセスメント①行動観察法・面接法
1 アセスメントとは
2 行動観察法
3 面接法
4 面接における指導的視点と相談的視点
5 子どもの行動観察や面接
第13講 家族の理解と保護者への支援
1 子どもと家庭
2 保護者への対応
森田健宏・吉田佐治子(編著)『教育相談』2024年3月 ミネルヴァ書房
履修する各講で紹介される事例を参考にしつつ関連する事象についての考察を深め、学習の課題に取り組み、理解すること。
各講で紹介するトピックの内容に関して問題意識を持ち、その関連分野の参考資料や文献を読み、理解を深めることが望ましい。
自分自身が教師として児童生徒に接し、実際に教育相談を行う場面を想定しながら学習を進めることが望ましい。
特に児童生徒が学校生活の中で直面する問題や、教育関連分野への幅広い興味関心を持って履修することが大切である。
本科目の履修条件というわけではないが、生活指導論、生徒指導論や教育臨床論との関連が深いことから、併せて履修することが望ましい。
レポートの合格を要件として科目試験の成績によって評定する。
指定教科書に紹介されているので、それらの文献を読んで参考にすること。
教科書や参考書をまとめただけの内容や、文献の切り貼りだけのレポートにならないようにすること。
生成AI等で作成したレポートは、レポートとして認めません。
教科書や参考書を深く読み込み、必ず自分の考えや意見を入れた内容のレポートを作成すること。
また自分の考えを述べる際には、なぜそう考えるのかという理由や根拠も必ず挙げること。
参考文献は、教科書の各章において紹介されているが、それ以外の文献や参考資料を自分で検索し、積極的に参考にすること。
文献を引用する場合は、出版社、出版年を含めて、引用したページを記し、レポートの末尾に「参考文献」としてまとめること。
ただし「参考文献」は文字数にはカウントしない。