科目名 | |||
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芸術学 | |||
担当教員名 | |||
大木 麻利子 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 52008 |
開講期間 | 10月6日(火)~12月22日(火) | 曜日・時間等 | 火曜日、18:20~20:05 |
西洋絵画史において「花の絵」は静物画の中でも特殊な機能を果たしています。伝統的な芸術論のトポスを押さえたうえで、19世紀フランス美術における「花の絵」の展開に注目します。西洋美術史、造形芸術学、美学などで卒業論文を書こうと考えている人、すでに執筆中の人を想定した授業ですが、美術鑑賞を深めたいという方にも役立つ内容です。西洋の造形芸術作品は専門用語を知ることで「見えてくる」ものだからです。作品鑑賞にとどまらず、作品を言葉で記述すること、西洋由来の概念に慣れること、また辞書や事典を参照しながら、専門的な事柄を理解する努力が求められます。したがって予習・復習に要する時間に個人差の出ることはいうまでもありません。出欠をかねて毎回、授業の最後に簡単なクイズを行います。各自、自らの理解度を確認してください。授業の詳細や自習の仕方、試験については第1回目に説明いたします。
第1回講義内容
導入 「花の絵」とは何か (授業の進め方/文献の調べ方/予習・復習の仕方/試験について)
第2回講義内容
花の表現にまつわる古典的な逸話——自然と芸術の競い合い
第3回講義内容
静物の語源的考察
第4回講義内容
画家としての自然
第5回講義内容
フランス古典主義絵画と絵画ジャンルのヒエラルキー
第6回講義内容
花の絵と技法—17世紀
第7回講義内容
花の絵と技法—18世紀
第8回講義内容
19世紀の美術理論における「花の画家」とウジェーヌ・ドラクロワの花の絵
第9回講義内容
エドゥアール・マネと印象派の画家たち
第10回講義内容
ポスト印象派の画家たち I
第11回講義内容
ポスト印象派の画家たち II
第12回講義内容
前半:モダン・アート以後、後半:卒業論文について(持ち帰り試験の解答を含む)
その他の学習内容
・出欠をかねて毎回、簡単なクイズを出題します(翌日、正午までにメールで回答を提出のこと)。
出席、毎回のクイズ、持ち帰り試験(11月17日に出題)の結果を総合して判断します。
西洋美術史の通史の参考書として以下のものを推薦します。
早坂優子著『鑑賞のための西洋美術史入門』視覚デザイン研究所、2006年
鑑賞のための西洋美術史入門/早坂優子 視覚デザイン研究所 2006
配布資料で適宜紹介します。
授業のレベルについては上記の授業内容を参照してください。授業の予習、復習の仕方については第1回目の授業でお話しします。