科目名 | |||
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日本史特殊 | |||
担当教員名 | |||
十川 陽一 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 経済学部でも開講する |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 52039 |
開講期間 | 10月1日(木)~12月24日(木) | 曜日・時間等 | 木曜日、18:20~20:05 |
南北に長く伸びる日本列島には、様々な特徴を持つ地域が存在しています。古墳時代には、このうち東北地方南部から九州中部までが一つのまとまりとなり、9世紀までには東北地方から南九州までのより広い範囲が律令国家の支配する領域となりました。律令国家は、この領域に国郡里などの行政区分を施行し、現代にもつながる地域的な枠組みが成立することとなります。これら諸地域の中でも東北地方は、律令国家への編入が遅れ、他地域と比べても特徴的な歴史を持っています。特に律令国家の東北地方への進出過程では、東北に住む“蝦夷”と呼ばれる人々との間で継起的に発生した戦闘などは、国家との融合が簡単には進まなかったことを示してます。
この講義では、古代の東北地方の地域的特質・人々の暮らし、律令国家の支配構造や東北への進出の意義、律令制的支配に対する東北の人々からの受容と軋轢、といった視点から講義を行い、古代の東北地方について総合的に理解を深めることを目的とします。過去の社会や人々の在り方を再検討することにより、日本列島の歴史における多様性と普遍性への理解を深めてください。
なお、資料・課題によるオンデマンド方式の授業としますが、質問を随時受け付けながら、履修者の皆さんの疑問などを共有しつつ進めていきます。積極的な参加を期待します。
第1回講義内容
古代の日本列島と東北地方
第2回講義内容
史料に描かれた蝦夷
第3回講義内容
古代国家と蝦夷
第4回講義内容
古代国家の東北進出
第5回講義内容
征夷事業の展開と城柵
第6回講義内容
征夷を支えた東国
第7回講義内容
東北地方をめぐる世界
第8回講義内容
東北地方の豪族たちと律令国家
第9回講義内容
古代の東北と律令官人制
第10回講義内容
陸奥国と出羽国
第11回講義内容
平安時代の東北地方
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
平常点(毎回授業時の課題など)により評価します。
プリントを適宜配布する
授業内で随時紹介します。
受講者の関心や理解度に応じて、講義スケジュールを修正することもあります。分からないことなどがあれば、積極的に質問してください。