授業科目の内容

ホーソーン，エマソン，メルヴィルらなど，男性作家によるアメリカ文学の正典（キャノン）とみなされる作品が出版された19世紀半ばは，同時に女性作家が売り上げ的には男性作家をしのぐほどに，華々しく活躍した時代でもあった。本講座では、従来の文学史ではなかなか取り上げられない女性作家の作品を概観することで、その文学的意義を再考することを目的とする。アメリカの女性史をふまえつつ、植民地時代から19世紀半ばの第一波フェミニズム運動を経て、19世紀後半にいたるまでの女性文学の知識を深める。授業は講義形式で行われ、最終レポートで評価する。

第1回講義内容
植民地時代　メアリ・ホワイト・ローランドソン

第2回講義内容
植民地時代　アン・ハチンソン

第3回講義内容
女性歴史家　ハナ・アダムズ

第4回講義内容
煽情小説の流行　スザンナ･ローソン

第5回講義内容
「インディアン」文学　リディア・マリア･チャイルド、ジェイムズ・フェニモア・クーパー、キャサリン・マリア・セジウィック

第6回講義内容
感傷小説　スーザン・ウォーナー、マリア･カミンズ、ファニー･ファーン

第7回講義内容
19世紀の女性　マーガレット・フラー、エリザベス・ケイディ・スタントン

第8回講義内容
ふたりのハリエット　ハリエット・ビーチャー・ストウ、ハリエット・ジェイコブス

第9回講義内容
仮面の裏に　ルイザ・メイ・オルコット

第10回講義内容
世紀転換期　シャーロット・パーキンス・ギルマン、ケイト・ショパン、イーディス・ウォートン

第11回講義内容
西部と女性　ローラ・インガルス・ワイルダー

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
　　・課題・レポート
　　・履修者は、学期期間中に指定された文学作品リストより一作品を選び、読了しておくこと。

成績評価方法

最終レポートによる

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

教科書は特に指定しないが、授業で取り上げる文学作品のリストを配布する。

受講上の要望、または受講上の前提条件

アメリカ文学や文化に興味のある学生、また女性文学に関心のある学生を歓迎します。