慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
民事訴訟法
担当教員名
金 美紗
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夜間スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス 三田 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード 72014
開講期間 10月1日(木)~12月24日(木) 曜日・時間等 木曜日、18:20~20:05

授業科目の内容

 本授業は、オンデマンド形式のオンライン授業によって実施する。具体的には、本システム上に、「音声データおよび簡単なレジュメ」をアップロードする形式をとります。動画配信はおこないません。なお、授業の内容および進度は、テキストに沿っています。履修者は、シラバスに掲載されているテキスト(三木浩一=笠井正俊=垣内秀介=菱田雄郷『民事訴訟法[第3版]』(有斐閣)を各自購入するようにしてください。

私人間に実体法上の権利義務関係の存否に関する争いが存在する場合、私人は、裁判所の判断を求めて、民事訴訟を利用することができる。民事訴訟は、訴えの提起に始まり、争点整理、口頭弁論、証拠調べなどを経て判決に至る一連の手続であり、手続全体を通じて、「適正公平かつ迅速安価」な方法による紛争解決が志向される。この授業では、第一審における民事訴訟手続を対象として、民事訴訟法の基本構造および基礎理論を学ぶ。

第1回講義内容
民事紛争解決制度の全体像、民事訴訟手続の基本的な流れ

第2回講義内容
民事訴訟の主体―当事者の確定、当事者能力、訴訟能力、訴訟上の代理

第3回講義内容
民事訴訟の客体―訴えの3類型と訴訟物

第4回講義内容
訴訟要件(審判権の限界、訴えの利益)

第5回講義内容
処分権主義

第6回講義内容
本案審理①―審理方式および審理の基本原則

第7回講義内容
本案審理②―弁論主義(主張原則)

第8回講義内容
本案審理③―自由心証主義、証明責任

第9回講義内容
本案審理④―各種の証拠調べ手続

第10回講義内容
判決の効力①

第11回講義内容
判決の効力②

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

中間レポートと期末レポートの総合評価による。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

『民事訴訟法〔第3版〕(LEGAL QUEST)』/三木浩一ほか 有斐閣 2018年

参考文献

授業中に紹介する。

受講上の要望、または受講上の前提条件

受講者には、民法、とくに財産法についてひと通りの基礎知識があることが望まれる。また、講義には六法を持参すること。