授業科目の概要

この講義では、西洋哲学の伝統的な問題の一例として、「神の存在証明」を取り上げる。講義の前半では、具体的に、3 種類の証明を取り上げて概説し、後半では、主としてカントの立場から、それら3 種類の証明にたいして、批判を加える。

授業科目の内容

第1回講義内容
宗教的議論の意味

第2回講義内容
神の存在証明について

第3回講義内容
宇宙論的証明

第4回講義内容
目的論的証明

第5回講義内容
存在論的証明

第6回講義内容
信仰と理性

第7回講義内容
批判哲学の狙いと基本的な枠組み

第8回講義内容
神の存在論証の不可能性（1）：存在論的論証の場合

第9回講義内容
神の存在論証の不可能性（2）：宇宙論的論証

第10回講義内容
神の存在論証の不可能性（3）：目的論的（自然神学的）論証

第11回講義内容
理性信仰に関するカントの見解

成績評価方法

科目試験、課題（レポート）、小テスト、授業の視聴状況によって総合的に評価します。

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

教科書は指定しませんが、必要であれば以下に指定する参考書を読んで理解を深めてください。

参考文献

「神」という謎（第2版）/上枝美典 世界思想社 2007
たんなる理性の限界内の宗教/イマヌエル・カント 岩波書店 2000

イマヌエル・カント『純粋理性批判』および『実践理性批判』（これら2冊についてはいくつかの翻訳があるので、書店や図書館で試し読みをして、読みやすいと思ったものを選ぶのがよい）

受講上の要望、または受講上の前提条件

受講者は、幅広く哲学全般の勉強を自主的に行ってくれるように要望します。

課題（レポート・小テスト）

レポート2 回と小テスト2 回を以下の日程で実施しますので必ず提出および受験をしてください。
【小テスト】
1回目（上枝分）
受験期間　10月27日〜11月4日

2回目（植村分）
受験期間　11月11日〜11月18日

【レポート課題】
1回目（上枝分）
出題日　10月20日
締切日　11月4日

2回目（植村分）
出題日　11月11日
締切日　11月25日