慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
哲学史
担当教員名
高萩 智也/小沢 隆之
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 文学部専門教育科目:哲学史
設置年度 2026 授業コード 52603

授業科目の内容

この授業では、二人の講師が西洋哲学における懐疑主義の歴史を主題として、ひと続きの講義を行う。前半の6回を小沢が担当し、古代から古代末期にかけての懐疑主義を、主に真理と生という観点から概説してゆく。ピュロニズムとアカデメイア派懐疑主義という二つの潮流についての理解を深め、それらが古代末期・中世のキリスト教思想に与えた影響を学ぶ。後半の5回を高萩が担当し、近世の懐疑主義を、主に学問/科学(science)と生き方(way of life)の観点から概説する。古代・中世の懐疑主義が近世の哲学者たちによっていかに受容・変化させられたかを学んだうえで、ヒュームの懐疑主義を近世懐疑主義のひとつの到達点として理解することが後半の目標である。

第1回講義内容
ガイダンス/懐疑主義のソースとしてのプラトンの対話編とヘレニズム哲学の思想状況

第2回講義内容
ピュロンの懐疑主義とピュロニズム

第3回講義内容
アカデメイア派懐疑主義

第4回講義内容
キリスト教思想の知的背景としての懐疑主義

第5回講義内容
アウグスティヌスによる懐疑主義の克服と受容

第6回講義内容
14世紀における懐疑主義ルネサンス

第7回講義内容
ミシェル・ド・モンテーニュ(1533–1592)の懐疑主義

第8回講義内容
ルネ・デカルト(1596–1650)の懐疑主義

第9回講義内容
ブレーズ・パスカル(1623–1662)の懐疑主義

第10回講義内容
ピエール・ベール(1647–1706)の懐疑主義

第11回講義内容
デイヴィッド・ヒューム(1711–1776)の懐疑主義

第12回講義内容
試験

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・なし

成績評価方法

最終日に課す試験によって評価する(100%)。試験問題は2人の講師が1題ずつ出題する。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

『哲学の歴史 第1巻〈古代1〉哲学誕生』/内山勝利(編) 中央公論新社 2008
『哲学の歴史 第2巻〈古代2〉帝国と賢者』/内山勝利(編) 中央公論新社 2007
『哲学の歴史 第3巻〈中世〉神との対話』/中川純男(編) 中央公論新社 2008
『哲学の歴史 第4巻〈15–16世紀〉ルネサンス』/伊藤博明(編) 中央公論新社 2007
『哲学の歴史 第5巻〈17世紀〉デカルト革命』/小林道夫(編) 中央公論新社 2007
『哲学の歴史 第6巻〈18世紀〉知識・経験・啓蒙』/松永澄夫(編) 中央公論新社 2007
『哲学がわかる 懐疑論』/ダンカン・プリチャード 岩波書店 2023
『君はいま夢を見ていないとどうして言えるのか 新装版』/バリー・ストラウド 春秋社 2025
『懐疑主義と信仰』/ジャンニ・パガニーニ 知泉書館 2020
『ゴルギアスからキケロ』/坂口ふみ ぷねうま舎 2013

受講上の要望、または受講上の前提条件

特になし。