慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
社会科学概論
担当教員名
佐藤 滋
科目設置 総合教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 3分野科目/社会科学分野 単位 2
キャンパス 日吉 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード 12030
開講期間 I期 8/11~8/16 曜日・時間等 3~4限 14:15~18:00

授業科目の内容

「社会科学」とは、人間の相互関係を対象とする学問を指す。もっとも、「社会科学」などという単一の学が存在しているわけではない。社会科学には、経済学、政治学、社会学、歴史学など多様な学問領域が存在しているからである。本講義ではそうした「諸」社会科学の考え方について、それぞれが立脚する人間観の相違に着目しつつ解説する。また、社会科学が政策に応用されてきた経緯を踏まえつつ、政策論としての社会科学の側面にも言及する。

第1回講義内容
イントロダクション:認知革命以後に生じた社会科学における人間像の変容について概観する

第2回講義内容
「社会科学の女王」とも言われた経済学(特に新古典派ミクロ)の考え方を,ホモ・エコノミカスに焦点を当てて解説する

第3回講義内容
行動経済学など近年の経済学の展開について,人間像の変容を踏まえながら解説する

第4回講義内容
行動経済学における認知バイアスの考え方をより詳しく解説する

第5回講義内容
複雑系経済学に言及しながら,ミクロ-マクロ問題を解説する

第6回講義内容
マクロの社会を分析するための制度論の考え方について,日本を事例にしつつ解説する(1)

第7回講義内容
マクロの社会を分析するための制度論の考え方について,日本を事例にしつつ解説する(2)

第8回講義内容
社会科学における因果的推論の方法を解説し,制度論についてより深い理解を得る(1)

第9回講義内容
社会科学における因果的推論の方法について解説し,制度論についてより深い理解を得る(2)

第10回講義内容
これまで学習した社会科学の知見を踏まえながら,政策分析への応用について紹介する(1)

第11回講義内容
人新世Anthropoceneの時代における社会科学の責務・役割について考える

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・小テスト
  ・授業内で簡単なディスカッションを複数回行う。

成績評価方法

授業内で行う小テスト(6回)と小レポート(1回)によって評価する。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

授業中、適宜紹介する。

受講上の要望、または受講上の前提条件

授業内ではディスカッションを複数回行います。活発に議論しましょう!