慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
心理学特殊
担当教員名
大森 貴秀
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 第1類 単位 2
キャンパス 三田 共通開講学部 -
設置年度 2020 授業コード 52023
開講期間 II期 8/18~8/23 曜日・時間等 1~2限 9:00~12:45

授業科目の内容

本講義では、発達心理学について、乳幼児期の発達を中心に概説する。この時期の心理的な発達に関しては、知覚・認知・社会性など様々な側面での知見が集められている。そこで用いられている研究方法には、言語の未発達な乳幼児の心理にアプローチするために、実験デザイン・測定指標などにおいて独特の工夫がなされてきた。そうした発達研究の方法論と、そこから描き出されてきた人生初期の発達の様子とを、できるだけ個々の実験研究を紹介ながら解説する。それによって、子どもの心理・行動を実証的・科学的に扱い、理解していく姿勢を身につけてもらうことを目指す。
指定のテキストを用いるが、実際の講義は独自のスライドを用いるので、事前学習用の教材と考えて一読しておくことを勧める。
なお、この授業は大森が担当した2008年「心理学(専門)」、2011、2014、2018年「心理学特殊」と内容が重複するので、履修に当たっては注意されたい。

第1回講義内容
イントロダクション

第2回講義内容
Piagetの発達理論と乳児期

第3回講義内容
胎児期の発達

第4回講義内容
知覚の発達

第5回講義内容
身体運動の発達

第6回講義内容
認知の発達1

第7回講義内容
認知の発達2

第8回講義内容
社会性の発達

第9回講義内容
情緒、自己の発達

第10回講義内容
乳児期の検査

第11回講義内容
脳生理指標からの乳児研究

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・小テスト

成績評価方法

複数回の小テストによる。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

図で理解する発達 新しい発達心理学への招待/川島一夫・渡辺弥生 福村出版 2010

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

受講に際して特定の前提知識はもとめないが、概論的な科目・書籍などを通して心理学一般の方法論・基礎知識を習得していると、講義内容の理解が容易になると思われる。