慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
経済政策
担当教員名
藤田 康範/鄭 雨宗
科目設置 経済学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 単位 2
キャンパス 日吉 共通開講学部 法学部でも開講する
設置年度 2020 授業コード 62019
開講期間 I期 8/11~8/16 曜日・時間等 3~4限 14:15~18:00

授業科目の内容

この講義では、日本経済や世界経済の現状について概観すると同時に、どのような経済政策が現在求められているのか等について考えます。
 経済指標や経済記事に親しむことも目標の1つとします。この講義を機縁として、日本の経済政策やそのあり方について考えたり話し合ったりする機会をつくって欲しいと思います。
 前半は藤田康範が担当し、マクロ経済政策について説明します。GDPの決まり方、財政再建の方法、構造改革の意義などを中心的テーマとしますが、詳しくは初回に説明します。
 後半は鄭雨宗が担当し、国際政治経済学アプローチによる国際環境政策論について説明します。気候変動問題のような経済・エネルギー・環境をめぐる複雑系問題に対する政策評価・政策提言などを中心的テーマとします。

第1回講義内容
はじめに:日本経済の現状と課題を把握する

第2回講義内容
財政赤字の決定に関する理論を学ぶ

第3回講義内容
GDPの決定に関する理論を学ぶ

第4回講義内容
政府支出の効果に関する理論を学ぶ

第5回講義内容
景気を悪化させずに財政赤字を減らす方法を考える

第6回講義内容
これからの経済政策のあり方を考える

第7回講義内容
京都議定書の評価とポスト京都議論

第8回講義内容
京都メカニズムとしての排出権取引スキームの実態とその課題

第9回講義内容
UEのエネルギー需要構造と特徴

第10回講義内容
途上国の環境・エネルギー問題と持続可能な発展シナリオ

第11回講義内容
UE提案型戦略的貿易措置と京都議定書の補完性

第12回講義内容
環境と貿易の相互関係:日韓ケースと日中ケースの経済・環境への影響分析

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

出席およびレポートに基づいて総合的に評価します。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する
テキストは使用しません。初日に講義プリントを配布します。

参考文献

図解 世界一わかりやすい経済学の授業(第1~6回)/藤田康範 中経出版 2013

受講上の要望、または受講上の前提条件

できるだけ丁寧な説明を心掛けますので、特別な予備知識は必要ありませんが、経済学的考え方の習得を目指す方々、新しいことがらを驚きと喜びを持って受け入れる準備のある方々の履修を希望いたします。