科目名 | |||
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国際金融論 | |||
担当教員名 | |||
田中 巌 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部でも開講する |
設置年度 | 2020 | 授業コード | 62031 |
開講期間 | II期 8/18~8/23 | 曜日・時間等 | 3~4限 14:15~18:00 |
この授業の目標は、国際金融の理論を学習し現実の国際経済の舞台で取り上げられる様々な問題について批判的に検討(critical thinking)できるようになることです。
近年の世界的な金融不信の問題を理解するためには、グローバルなお金(マネー)の動きについて知る必要があります。そのため、各国の利子率と為替レートとの関係、実需や予想(期待)が与える為替レートへの影響、短期的視点と長期的視点の違いなどについて学びます。また、国際収支表や実質為替レートの理論を知ることにより、金融部門と実物部門との関連性を理解します。さらに、通貨危機の発生メカニズム、固定相場制と変動相場制のメリット・デメリットについて考察します。
国際経済問題を考えるためには筋道を立てて見ていく必要がありますが、理論は大変重要な役割を担っています。授業では、理論、制度、政策という経済分析に欠くことのできない視点を重視して講義し、国際収支表と為替レートについての理解を深めていきたいと思います。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
国際資本移動の経済学、経常収支問題
第3回講義内容
国民所得勘定と国際収支表①(国際収支表とは、国際収支表の読み取り)
第4回講義内容
国民所得勘定と国際収支表②(開放経済におけるマクロの国民所得恒等式)
第5回講義内容
為替レートと外国為替市場、国際通貨制度の歴史的変遷
第6回講義内容
変動相場制と固定相場制、政府による外国為替市場への介入
第7回講義内容
為替レートの決定因①(需要・供給曲線によるモデル)
第8回講義内容
為替レートの決定因②(利子平価説(短期のモデル))
第9回講義内容
為替レートの決定因③(為替レートのオーバーシューティング)
第10回講義内容
為替レートの決定因④(購買力平価説(長期のモデル))
第11回講義内容
実質為替レート、短期における為替レートと生産水準の決定
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
100点満点で評価します。確認テストが50点、最終日付近の小レポートが50点です。90点以上がS、80点~89点がA、70点から79点がB、60点から69点がC(以上合格)、59点以下がD(不合格)となります。
プリントを適宜配布する
International Economics: Theory and Policy,Eleventh Edition(Global Edition)/Krugman,Paul R.,Maurice Obstfeld,and Marc J. Melitz Pearson Education 2018
国際経済学/大山道広 培風館 2011
ゼミナール国際経済入門〔改訂3版〕/伊藤元重 日本経済新聞出版社 2005
経済原論のマクロ分野の知識を必要とし、抽象的なグラフと簡単な数式を用います。統計データを読むことに意欲的で、現実の国際経済問題を理解することに情熱を持っている履修者を歓迎します。