授業科目の内容

本講義は、刑事政策における諸論点について、刑事政策の原則、刑事制裁論、犯罪者処遇論、被害者支援論などを取り上げ解説します。
講義では、従来よりある刑事政策上の論点のみならず、近時の新しい制度、論点についても扱っていく予定です。

第1回講義内容
刑事政策の基本理念と基本原則

第2回講義内容
ダイバージョン（起訴猶予／執行猶予／刑の一部執行猶予）

第3回講義内容
施設内処遇（自由刑／矯正処遇）

第4回講義内容
社会内処遇（仮釈放／保護観察）

第5回講義内容
財産刑／死刑

第6回講義内容
少年非行

第7回講義内容
司法と福祉の連携

第8回講義内容
犯罪被害者の実情と支援

第9回講義内容
犯罪被害者の権利と法的地位

第10回講義内容
性犯罪・被害

第11回講義内容
ドメスティック・バイオレンス／児童虐待

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
　　・課題・レポート

成績評価方法

最終レポートにより、成績評価を行います。

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

ビギナーズ刑事政策〔第3版〕/守山正・安部哲夫（編著） 成文堂、市販書採用科目「刑事政策学」指定テキスト、法学部Ⅲ年度②配本 2017

参考文献

・法務総合研究所『令和元年版犯罪白書』(2019年)
・国家公安委員会・警察庁『令和2年版犯罪被害者
白書』(2020年近刊)
・太田達也『刑の一部執行猶予―犯罪者の改善更生と
再犯防止(改訂増補版)』(慶應義塾大学出版会、
2018年)
・太田達也『仮釈放の理論―矯正・保護の連携と再犯
防止』(慶應義塾大学出版会、2017年)
・朴元奎・太田達也編著『リーディングス刑事政策』(法
律文化社、2016年)
・井田良・太田達也編著『いま死刑制度を考える』(慶
應義塾大学出版会、2014年)
・女性犯罪研究会『性犯罪・被害―性犯罪規定の見直
しに向けて』(尚学社、2014年)

受講上の要望、または受講上の前提条件

現代社会に生起するさまざまな犯罪に対する法的対応の検討を通じて、政策論的手法と思考能力を養ってもらいたいと思います。